side ジェシー
急に過呼吸になったんだ。
最近運動していると息切れがすごい。
僕今まで健康だったのに、
どこか病気になったのかな、
「ジェシーさん、」
誰か来た。
結果が伝えられるんだ、
「初めまして、髙地優吾って言います。」
「初めまして、ジェシーです。」
「あってた、よかったあ。」
さっき誰かと間違えたのか、すごくほっとしてる。
笑顔にこにこしてる。
「それじゃあ、診察室行こうか。」
「はい。」
これから検査結果が伝えられると思うとドキドキする。もし悪い結果だったらどうしよう。
ずっとやってきた空手出来なくなったらどうしよう、なんて考えたり。
「ジェシーくんはさ、自分が病気だったらどう思うの?」
今僕が思ってたことだ。
「皆に迷惑かけちゃうなって、色々習ってたし、お金だって払ってもらってたのに。」
でも、
「生きてくれるのが1番なんじゃないかな、」
先生が言った。
「そっか、」
「うん。」
「それじゃあ、結果を伝えるね。」
「ジェシーさんは、拡張型心筋症と言う、
心臓の病気の一種にかかってしまったんです。 」
「心臓の…」
心臓の病気なんて、思い当たらなかった。
「入院になるから、少し待合室待っててくれるか な。」
「分かりました。」
なんで、なんで僕が、
皆に心配かけちゃう。
「ジェシーさんは、360号室になります。 ジェシーさんの他に歳の近い子が2人居るから仲良くしてくださいね。」
「分かりました。」
歳が近くて良かった、これでおじいちゃんとかと一緒だったらもう希望失ってたかもしれない(笑)
なんてね
「慎太郎くん、北斗くん、新しい子来たから仲良くしてあげてね~ 」
「はーい / いぇーい!!」
「俺しんたろー!! 仲良くしてね!名前は?」
ものすごい元気な子だなあ、
「ジェシーです。よろしくお願いします。 」
「ジェシー!よろしく!!」
「慎太郎、困ってんだろ落ち着けよ」
「俺松村北斗です。 よろしくねジェシーさん。」
こっちは慎太郎くんよりも大人しいな、
「よろしくお願いします。」
「仲良くなれそうだね〜」と先生。
「ジェシーさんは右奥のベッドです〜」
にこやかで優しそうでにこにこしてるわあ、
「ありがとうございます 、」
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