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Ⅳ
『今日は何する?』
琥珀さんが訊いてくる。
『うーん、』
今日は何をしよう。
行ったことのない場所とかあるかな、
あ、
スマホで調べてみよう。
僕はスマホを取り出して、島内で楽しめそうな場所がないかを調べてみる。
『そうだなぁ、』
島だし、移動方法も限られるので行く場所も限られる。
島だから、楽しめそうな場所は少ないな。
なら、
『ここはどうかな?』
島らしく、綺麗な自然を見て見るのはどうだろうか。
『わぁ、きれい!』
琥珀さんが目を輝かせる。
どうやら気に入ってくれたみたいだ。
バスを降りて歩いて、そして着いたのは、
滝だ。
島で最も大きくて、自然に囲まれている滝。 綺麗だった。
崖の上から落ちてくる水の音、鳥の鳴き声、葉っぱの擦れる音。
どれも美しい。
まだ3月だからということもあってか、周りには人がいない。
スマホを取り出す。
そして、写真を撮る。
本当に綺麗だなぁ。
琥珀さんも、写真を撮っていた。
あ、そうだ。
スマホなら、
『琥珀さん、一緒に写真撮ってもいいかな?』
『うん、』
琥珀さんが頷く。
僕は、琥珀さんの隣に立つ。
えっと確か、こうすれば…
内カメになる。
よし、
滝も映るように、
『撮るよ〜』
カシャッ!
初めて、琥珀さんと僕のツーショット写真が撮れた。
『琥珀も撮っていい?』
『うん、いいよ。』
琥珀さんも、自分のスマホで写真を撮る。
カシャッ!
『ありがと、甘ちゃん』
琥珀さんは笑顔だった。
嬉しそうだ。
次は、
あそこ…
あそこを通れば、滝の裏側に行けるかも。
『あっちに行ってみない?』
琥珀さんは頷く。
行ってみよう。
近づくと、かなり迫力ある。
水飛沫が上がっており、涼しい。
というより、
寒い。
夏ならいいんだろうけど…
元々、ここは木に囲まれているので影になっている。
だけど、
すごいな。
滝を裏から見れる。
なかなか体験できないだろう。
でも、やっぱり寒い。
戻ろう。