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「若井…?」
そう僕が呼ぶと大袈裟に君は肩を震わせる
「…何?」
怯えている…僕が怖いのかな?
「なんで僕を怖がるの?」
「だって…」
そう言ったきり若井は何も言ってくれない
…イライラしてきた
バチンッ
気がつくと僕は若井の頬を思いっきり叩いていた
「痛ッ…」
そう言いながら若井は叩かれた頬を抑える
微かに僕を睨んでいた
「なんで僕をそんな目で見るの?
若井のために僕はやってるのに…
悲しいなぁ全部全部若井の…滉斗のためなのに。
あーあもう居なくなっちゃおうかなぁ…」
そう言うと滉斗は僕を必死に止めてくる
「ごめんッ!そんなつもりないからッ
居なくならないでぇ…1人にしないで…」
目にいっぱい涙をためて言ってくる
可愛いなぁ…♡
「冗談だよ冗談。そんなに心配そうな顔しないで?僕は滉斗の前から居なくならないよ?安心して?」
「ん…」
滉斗は僕の胸に顔を埋めてくる
数分後、滉斗は寝息を立て始めた
呑気なものだ。監禁されているというのに
本人にはそんな自覚がないのだろうが…
「元貴?」
そう言って涼ちゃんが部屋に入ってくる
「シーッ滉斗今寝たから 」
「あら。そーなの
遊ぼうと思ったのになぁ…」
涼ちゃんは僕よりも性欲が強い
所謂ヤリチンってやつだ
「昨日もしてたじゃん… 」
「え?毎日するもんじゃないの?」
「…」
僕より年上だよね?なんでそんなに元気なの…
「ねぇ元貴が相手してよ」
「は?馬鹿じゃないの」
「僕は涼ちゃんなんかに1ミリも興味ありませーん 」
「酷いなぁ…でも相手ぐらいならしてくれる?」
本当に馬鹿なの?こいつ
「嫌って言ってんじゃん笑」
「ちぇ…明日滉斗に一日中付き合って貰うもんねーだ」
「ダメダメ。僕の番だよ?」
「順番なんて決まってたっけ?笑」
こいつと僕は上手くやって行けるだろうか
だんだん不安になってきた…
「ケロケロォ」
「「え?」」
滉斗の可愛い可愛い寝言だった
「こんな物騒な話可愛い滉斗の前でするもんじゃないよ。リビング行こ」
「そーだね」
「そーいや滉斗につける新しい首輪届いたんだけどいつ付ける?」
「は?早く言えよ…今すぐ付ける」
「ははっ賛成」
首輪は真っ赤で鎖の部分が黄色
気づいた人もいるんじゃない?
そう!僕たちのメンバーカラーです!!
しかも赤の方が目立つから実質僕のものってことだよねっ♡
滉斗に首輪を付けて今度こそ僕たちはリビングに向かった
「これからどーする?」
そう涼ちゃんに言われた
ミセスのことだろう。
今は活動休止ということで通っているがそれも永くは続かないだろう
「滉斗に聞いてみる?」
「うん…でも滉斗またテレビにだすの?」
「だすわけないじゃん。僕らだけの滉斗なんだから。もう誰にも見せないよ」
「そーだよねっ♡まぁ聞くだけ聞くか…」
そんな話をしていると滉斗が寝ているはずの寝室から泣き声が聞こえてきた
「元貴ッ?涼ちゃんッ?どこぉ…涙」