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「 あー、ごめぇんw小さくて見えなかったぁw 」
「 喋んない人は、空気だからぁ居ないのと一緒だよね?w 」
「 あれぇ?
〝 ま だ 、 生 き て た の ぉ ? 〟 」
「 さっさと、タヒんどけば良いんだよw 」
「 あんたが居なくなっても誰も悲しまないからさぁw 」
「 だ、か、ら、この私が直々にあんたを消してあげる♡ 」
「 ばいばぁいw惨めな惨めな空気ちゃん♡ 」
無理矢理屋上に連れて行かれて、最後の最期まで罵倒されて私は落とされた。
落ちてる最中あいつらは、私を見下しながら笑ってた。
幼稚園の時からずっとそうだ。
自分の意思を中々口にせず、あまり感情を顔に出さず、機械のように変わらない声色。
笑顔の練習をしていた時期もあった。
だけど、私の表情筋は頑なに動かない。
それでも家族だけは、そんな私を受け入れて毎日懲りずに笑わそうとしてくれた。
私の分まで、明るくしてくれた。
恐らく、私はタヒんでしまう。
家族は、優しいからきっとこの事実を知ると怒って泣いて悔やんでくれる。
、、、でも、もしもう一度この世界で生きることが出来るのならば私は。
〝 あ い つ ら に 、 復 讐 し て や る 〟
ーこの思いを最後に、私の意識は消えた。
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( わかみや りずり )
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