——夜の闇に、乾いた音が響く。
ドンッ!
ライアの体が吹き飛ぶ。吉田武史の一撃、まるで見えなかった。
「ぐ……は……!」
ライアは地面を転がりながら、必死に立ち上がろうとする。だが、次の瞬間には吉田がすでにその前に立っていた。
「……終わりだ、ライア。」
吉田の声は、氷のようだった。
「な……なんだよ……これ……」
ライアは苦しげに笑う。
「ハハッ……まるで……俺が遊ばれてるみたいじゃん……」
「遊んでなんかいない。」
吉田は淡々と言う。
「お前が……俺の”家族”を奪った。その罪、ここで償え。」
——ズバッ!!!
ライアの肩を吉田のナイフが裂く。だが、ライアはすぐに反撃しようとする。
「うおおおお!!!」
大麻の力を解放し、狂気の笑みとともに襲いかかるライア。
——しかし、遅い。
吉田の姿が消えた。
「……は?」
次の瞬間——
バキィッ!!!
ライアの顔面に、吉田の拳がめり込む。血と歯が飛び散る。
「ぐ……ぅ……ぁ……!」
立ち上がろうとしたその時、さらに一撃。
ドガァッ!!!
腹部に蹴りが入り、ライアは再び地面に沈む。
「これが”本物”の殺し屋だ。そういえば、前お前の脳弄っただろ、あれまだ治った気でいるのか?」
「まさか…」
「そのまさかだ、報酬系を傷つけたことで大麻の効果は格段に下がってる」
吉田の目には、一切の感情がなかった。
「これで……終わりだ。」
吉田はナイフを構える。ライアはそれを見て、苦しげに笑った。
「……やっぱり、最高だよ……吉田……」
——スッ。
傘が振り下ろされる。
——シュッ。
ライアの笑みが、そこで止まった。
「……ありが……とう……」
最後の言葉を残し、ライアは静かにその場に崩れ落ちた。
——風が、静かに吹き抜ける。
吉田は無言のまま、立ち尽くしていた。
「……終わったの?」
結那が、かすれた声で尋ねる。
「……いや。」
吉田は目を伏せる。
「これからが、始まりだ。」
コメント
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今回もめっさ神ってましたぁぁ!!!!! あら、あらららららららららららららららららら、、、((( え、ライアたんタヒんじゃった、まじかよ( いやでも世界一の♡♡♡屋な訳だし、、そりゃ力の差はでるか、、、( ここからが始まりってどういう意味だ、、? 次回もめっっっっさ楽しみンゴ!!!!!!!!