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創作百合小説
⚠️百合要素、死ネタが含まれます
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透き通ったある夏の日。
その日は親友が駅に着くのがたまたま遅れていた。
『もう電車来ちゃうけど…』
【_まもなく2番線に電車が参ります。黄色い線までお下がりください___】
アナウンスが流れた。
その時
ドンッ
と後ろから突き飛ばされた。
最期に聞こえたのは電車のクラクションと
甲高い叫び声。
そして大親友が息を切らし私の名前を泣きながら叫ぶ声。
線路に落ち電車に轢かれて私は死んだ。
でも痛かったのはほんの一瞬で
目が覚めたら幽霊になって電車のホームに立っていた。
線路を見ると
血だらけのぐちゃぐちゃになった私がいた。
『…死ぬなら人に迷惑かからない方法が良かったのに………』
近くのベンチに座り少し透けて見える足を見ながら
本当に死んでしまったんだと改めて思う。
現実を受け入れたくなくても受け入れなければいけない。
でもやり残したことだっていっぱいあったし
遺言だって書いてない!
やりきれないこの怒りはどこに向ければいいのだろうか。
周りを見渡すとちらちらと時計を気にするサラリーマンや迷惑そうにする学生、そして絶望した顔で私の死んだところで立ち尽くす親友がいた。
その隣にそっと座り込む。
『……ごめんねぇ、死んじゃって…』
せっかく今日はゲーセンに遊びに行く約束だったのにね。
君の誕生日だから近くのケーキ屋でケーキ奢ってやろう、って話だったのになぁ。
『約束守れなくて、ごめん、ね……』ポロポロ
自然と目から水が溢れる。
私は彼女とそこでしばらく泣いていた。
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モチベ維持のため、スタ50⤴︎で次出します…!