テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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2j3j集

第18話 - vlt (🦉🎻、📄、♦️☕️、🍝🍷)

2025年02月08日

#2434BL

#2j3j

#2434

びゃくや

わんくっしょん

ぼるたとバグで現れた小さいぼるた

※微srf、ars中心。cp無し

※こちらはnmmn作品になっております。

ご本人様とは全くの無関係です。

文が拙い、ちぐはぐな部分がありますが脳内変換していただけると幸いです。

地雷の方は自衛のため、お戻りください。

｢あなた誰ですか…？｣

休息を摂っていたところにボンッ、という音を立て、煙とともに突如として現れた眼鏡の少年。

まだ声変わりがしておらず、あどけなさがある顔つきを顰める。

不審そうに自分よりも50cm近く上背がある目の前の男を見上げた。

そして今。

他の3人にも同じことがあったようで、ランドリーに現れた少年を連れ、やって来た。

マネージャーに連絡を入れてみたところ、にじさんじアプリで起きているバグらしい。

なんでも動物の耳が生えた者や過去の自分が現れた者、性別が変化した者までいるそうで。

電話の向こうでは何やらバタバタとしていたため、バグのことを伝えられるとすぐに切られてしまった。

急に現れた大人に対し、表情や態度を取り繕うも警戒をしており、流石自分、と言いたくなってしまう。

ある程度今の状況を説明すると分かってくれたのか、距離は起きつつ、会話ができるようになった。

大人しく着いて来てくれたことに感謝し、ランドリーの扉を開ける。

中には風楽と渡会が先に着いていたようだ。

2人にそっくりな子供が風楽とじゃれ合っている。

｢おっ！アキラ〜｣

よっ、と挙げられた手に反射で挙げ返す。

続いて風楽と渡会を幼くした見目の少年たちがひょこっと覗く。

｢だれー？｣

｢わっ、そっくり！！｣

きゃっきゃっと笑う2人に不思議な気分で挨拶をする。

｢初めまして。私は四季凪アキラと申します。こちらの彼も同じです｣

｢おっきいアキラと小さいアキラ？｣

｢…それでいいです｣

小さいと言われ、昔の四季凪はやや不服そうに顔を曇らすも頷く。

その様子にくすっと笑いを零せばじとりと睨まれる。

日の光のような金色とオーロラを写した瞳。

本当にそっくりだ。

周囲からかっこいいやらイケメンやら言われている2人とはまた違い、子供らしい可愛さがある。

｢セラ遅くない？｣

｢なんかあったんかな｣

風楽の言葉にカウンターからプリンを乗せたトレーを片手に出てくる。

ぷるぷるのプリンにホイップやフルーツが飾られていてとても美味しそうだ。

｢プリンだ！｣

目をきらきらと輝かせ、テーブルに置かれたトレーに次々と手を伸ばす。

ぱくっと一口頬張り、ふにゃっとした笑顔で頬を押さえる。

｢ど？美味いっしょ｣

｢うまぁ！おっきいひば天才だね！｣

そんなわいわいと賑やかなランドリーに大きな影が近づいていた。

その影はランドリーの前まで来るとガチャ、と扉を開いた。

｢セラお！｣

一足先に気配に気づいていた渡会が咥えていたスプーンを置き、セラフに駆け寄る。

会話をする2人の後ろに何やら小さな影が隠れており、気づいた風楽が近づく。

と、平和な空気が流れていたランドリーに凄まじい殺気が満たされた。

(これ、まさか…)

｢だめだよ。ここに居るやつはみんな俺の仲間だから｣

この空気にいつものような声色で臨戦態勢に入っている少年の頭をぽんぽん、と落ち着かせるように撫でる。

現れたその姿には見覚えがあった。

｢セラ夫、もしかして…｣

｢そ、こいつはAres。昔の俺｣

｢マ！？｣

衝撃の事実に上から下まで真っ黒な衣服を身に纏った少年とセラフを交互に見比べ、目を丸くしたのだった。

｢食べないの？｣

テーブルを挟んだ向こうのソファでセラフの横にちょこんと座って動かない少年に首を傾げる。

ムスッとした顔でソファに腰を下ろしてからプリンを出されるもまったく口にしようとしない。

美味しいのに、と疑問に思っているとぎゅっと結んだ口を開けた。

｢毒…入ってるかもしれない｣

ボソボソと呟かれた物騒な単語を不本意ながらも理解してしまう。

セラフ・ダズルガーデンは幼少期から暗殺をしており、毒は身近で当たり前のものだった。

それ故に警戒心が強く、人から出されたものはあまり口にしない。

今は人並みもしくはそれ以上に食事を摂っているがこの頃の彼にとって食事は自分を殺す可能性があるものなのだ。

何を言ったら良いのか分からず、黙り込んでしまった3人を横にセラフがプリンへと手を伸ばした。

｢ん。んまい｣

何が入っているか分からないプリンを嚥下する未来の自分の光景に目を見開き凝視するAres。

毒なんて入ってないよ、と同じスプーンで掬ったプリンが差し出される。

｢ほら、食べてみ。美味いよ｣

｢あ、｣

恐る恐る口にすると優しい甘さがふわりと広がる。

言われたように美味しく、毒も入っていない。

思わず見上げた顔がふわりと笑顔を描く。

｢ね？大丈夫だよ｣

そう言って差し出されたスプーンを受け取り、少しづつ口へ運んだのだった。

器はあっという間に空になり、ふわふわとした感覚がAresの中に残る。

｢美味しかったでしょ｣

｢うん。…ねぇ、俺｣

｢んー？｣

｢俺も…いつかこうやって過ごせる日が来るかな…｣

Aresから弱々しく発された希望に微笑む。

｢来るよ、絶対。お前が諦めなければ必ずね｣

体育座りをしていた足に顔を埋め、落ちてくる瞼を擦る。

眠そうにこくりこくりと舟を漕ぐAresを守るよつに抱き寄せ、そっと包み込んだ。

｢悪夢じゃない良い夢が見れますように｣

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