【番外編】憧れの夢
「今回の授業参観では…将来の夢の作文を書いてもらいます。」
「将来の夢…か…」
ぼくの夢は医者だ。人の命を救いたい。
「ねえお母さん。」
「?なに?瑠衣。」
「ぼくね、お医者さんになりたー」
「無理よ」
お母さんからの言葉に、ぼくは固まってしまった。
「…え?」
「勉強、特にできてないでしょう?やるなら看護師にしなさい」
「でもー」
「わかった?瑠衣。」
「わ、わかった…」
医者になりたいのに。どうして?ぼくの声なんて耳には入らず、
お母さんは家事に戻る。そしてぼくは部屋に戻る。
バタン。
「はぁ…口で入ったけど…諦めきれない。」
よし、こうだ。口では看護師になるって言って、裏で医者になるよう努力すればいい。言い訳のための看護知識も勉強して。
ー言い訳のためのものが、まさかデスゲームのために役立つなんてな。
人の役に立てて、良かったな。
「そして…死ぬんだ…」
誰に殺されたかはわからないけど。せめてー
「ほんとのこと、いいたかったなぁ…」
ぼくが本気だったってこと。伝えたかった。
消えゆく意識のなか、ぼくはそんなことを考えて、
ーそして、目を閉じた。
【あとがき】
過去編下手くそですね。すみません。
短いし内容薄いし、衝動書きの影響が出てきました。
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