愛 「 散歩行ってくる 。 」
母 「 川の向こうは 、 」
愛 「 分かってる 。 」
川の向こうには行っちゃ駄目 。
小さい頃からそう教えられてきた 。
幼稚園の頃 、
一度友達が向こう側に行って 、
それ以来会っていない 。
… 駄目と言われても
行ってしまうのが思春期という物で 、
愛 「 … 」
今日もまた河川敷に座る 。
現在時刻は夜10時で 、
この辺をうろつく人は私以外居ない 。
そう思っていた 。
__ やっほ ー 。
川を跨いだ暗闇に 、
一人の男性らしき人が居た 。
愛 「 やっ 、 ほ ー 、 」
__ くふ っ 、 笑
喋っちゃった 、
喋っちゃったよ 、
__ 西の子だよね ?
愛 「 はい 、 」
愛 「 貴方は 、 」
__ 東 。
そりゃそうだよね 、
川の向こう岸に居るもん 、
愛 「 私と話して 、 」
愛 「 いいんですか 、 ? 」
__ 君も俺と話してるじゃん 。 笑
__ 共犯だよ 。 笑
そっか 、
って感心なんかしてないで 、
__ そもそも 、
__ あんな昔話しょうもないじゃん 。 笑
“ しょうもない ”
確かに 、
昔話 、
母 『 愛 ー ? 』
愛 「 ぁ ッ 、 」
遠くからお母さんの声がして 、
バレてしまうと思ったけど 、
振り向いた先にもう彼は居なかった 。
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コメント
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続き楽しみです!
ぁ ー 天 才 だ ね 🙃