「 、いってぇ……ちょ、蹴る!?フツー本気で蹴る!?一応商売道具ですよこの体!?」
「うっさい!お前がこんなことするからや!早く腕ほどけ、他の部屋で寝る!」
「健太郎さんのとこ?」
「アホか!くっそ!」
「もーあんまり暴れないでよ、脚も縛っときゃよかったなぁ……はい、山さんコレ見て?」
「何っ………、 え… ? 」
「夕食の後にさ、ちょっとコンビニ出て戻ってきたら偶然ね。暗いし誰も見てないと思った?試合も終わって明日は日本に帰れるから、開放的な気分になっちゃったのかなー。」
「……っ………」
「甘すぎるよ2人とも、ホテルの敷地内とはいえさぁ…こんな目立つ男2人が、外でキスなんかしちゃダメでしょ。」
「…………」
「周りに写ってるものとの対比で2人とも高身長なの分かるし、代表Tシャツ着ちゃってるし、て言うか拡大すれば顔もバッチリ分かっちゃうよこれ。ホラ。」
「…………」
「こんなのネットに載っちゃったらエグいね、うわー考えただけでめっちゃ怖い!」
「………せ、」
「ん?なーに?」
「………消せ、それ…」
「うーん、消してあげてもいいけど……山さん次第かな?」
「…………………」
「どうする?」
「…………も、……から… 」
「聞こえませーん、もっかいちゃんと言って?」
「……………、なん でも、する から……っ 」
「ふふ、了解。ありがと山さん、やっぱり山さん優しいね?大好きな健太郎さんも守りたいし、可愛い後輩のお願いも聞いてあげたいもんね?」
「……全っ然、可愛くねぇ…」
「すぐそうこと言うー…まぁいいや、じゃあまず、これ飲んで。」
「………………何、…」
「一種の興奮剤。あ、すぐに抜けるしドーピングとか法律には引っ掛からない安全なやつだから心配ないよ?」
「……やだ。お前の言うことなんか信じられるか。」
「大丈夫だってば。チームメイトがドーピング違反なんてなって薬の出所探されれば俺だって危ないし。…別に皆に迷惑かけたり誰かを陥れたいわけじゃないんだよ、信じて?ただ俺は、山さんが欲しいだけ。」
「…………それが、充分タチ悪りぃんだよ…」
「ほら、早く飲まないとインスタにさっきの写真上がっちゃうかもしれないよ?」
「……… 最っ悪……!」
「はい水、苦いから噛まずに飲み込んでくださいねー。」
「………、 、 っはぁ… ……お前、何でこんなモン持ってんねん… 」
「はーい上手に飲めましたー。じゃあ薬が効くまでちょっと休憩ね。」
「………おい、腕…… 」
「だめ、ほどいたら絶対俺のこと殴ってスマホ奪い取るでしょ。」
「……………」
「否定しないし。」
コメント
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もうペアも内容もめちゃくちゃ好きです😭😭