第七話:輝く未来への誓い
光が広がる中、リュカの手の中で砕けた星の欠片が淡く輝いた。その輝きは徐々に大きくなり、封じられた運命が解き放たれようとしていた。
ノクタは静かにそれを見つめ、やがて息を吐くように言った。
「……俺はこの星を封じることで、過去を変えられると信じていた。しかし、願いは閉ざすものじゃない——進むべき未来を照らすものだ。」
その言葉が響いた瞬間、砕けた星の欠片が再び輝きを増し、リュカの魔法の力と共鳴し始めた。
「ノクタ、お前自身がこの封印を解かなければならない。」
セラがそっと彼に手を伸ばす。ノクタは迷いながらも、その光を受け取る決意を固めた。
「……わかった。俺は運命を受け入れる。」
ノクタが星の欠片に触れた瞬間、空に裂け目が生じ、封じられた願いの力が解き放たれていく。闇は静かに消え去り、ルクスの輝きが再び夜空に蘇った。
「星が戻った……!」
リュカは息を呑む。そして、ゼノが静かに言葉を紡いだ。
「願いは消えず、ただ形を変え続けるもの。——それが、星と魔法の本質だ。」
ノクタは目を閉じ、やがて微笑んだ。
「……俺にも、新たな願いを持つ資格があるだろうか?」
セラは優しく頷き、リュカは笑みを浮かべた。
「もちろん。お前がどんな未来を願うのか、それはこれから決めることだ。」
こうして、星は再び輝きを取り戻し、リュカたちの旅は新たな章へと続いていく——。
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