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ぶるっく視点
いつ頃だっただろうか
きんときを好きになったのは
多分高校生になってすぐ
いや、中学生の時からかな…
あんまり覚えていない
その辺から僕はきんときを意識し始めた
好きだと自覚してからは今まで通り接することが出来なかった
恥ずかしくて、距離を置いてしまう
今までなら出来ていたハグも、いつしか出来なくなってしまった
でも、男同士
きんときは誰に対しても同じ態度
僕にも…
友達としては好きでいてくれてると思う
恋愛としては一切見られていないだろうな…
(依存はしてもらえてると思うけど……)
だから僕は今まで断っていた告白を、受け入れるようになった
きんときへの想いを断ち切るために…
でも長くは続かなかった
みんな”他に好きな人が出来た”という
みんなだ。全員
ほかの言い訳で別れた人なんて居ない
皆同じ理由で振られている
おかしいよね
不思議に思った俺は1人に問い詰めた
するとなんて言ったと思う?
「きんときくんの事…好きになったの…」
って言うんだよ?
きんときと僕の元カノはみんな関わりはなかったはず
そもそも、きんときが女子と絡んでいるところも見た事ないと言っていいほどない。
なのになんで…?
…きんときがわざと自分を好きにさせて別れさせてるとすれば…?
それなら、今まで付き合ってきた人が同じ理由で振られたのも合点がいく…
だから僕は、その後付き合った人には同じ質問をしていた
??「他に好きな人出来たの…だから別れて欲しい。」
ぶる「…わかった…」
「もしかしてだけど、好きな人ってきんとき…?」
??「っ、!ち、ちがう…」
みんな否定する
でも分かる
嘘をついている
恐らくみんなきんときを好きになっている
僕は嬉しかった
ずっと諦められていなかった
ずっと好きだった。忘れられなかった
この気持ちが無くなることはなかった
好きな人が僕を好きだからって、別れさせていたら…?
そんなの…嬉しい以外にない
きんときが別れさせているって知ったのは高校三年生の終わり頃の話