皆さんはわたしのアールって曲知ってますかね?
よく夢小説(東リべが1番多いかな…?)の主人公が死ぬ前に歌う曲ランキングで翡翠のまちと同じくらい上がる曲なので知ってる方も多いと思います
このお話はそんなわたしのアールの曲を元に作られていますのでこの物語を読む前にわたしのアールの曲を一度閲覧した方がより物語を楽しめると思います!
以下の注意書きを読み、それでもいい方はこのままお進み下さい
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⚠︎注意⚠︎
このお話は忍たま乱太郎の二次創作です
現パロ4年(タカ丸以外☞高校一年生、タカ丸☞高校三年生 )が主役です
一人称変化あり
虐め、鬱表現、暴力表現あり
自己設定あり
わたしのアール×忍たま(四年生)
キャラ崩壊、オリジナルキャラあり
実際の声☞「」
心の声☞()
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僕の名前は斉藤タカ丸。高校三年生である。一年生の時に留年してしまったが、二年生は普通に上がってこれた。勉強は嫌いだったが、なんとか乗り越えてきた。乗り越えようと思った最大の理由は
この学校から、一刻も早く居なくなってしまいたいからだ
そんなことを思いながら靴箱へ、重い足取りで行く。
斉藤 「…やっぱり、か」
靴箱を開けると上履きの中には大量の画鋲が入っていた。でも、今日はそのようなことを想定してしっかり上履きを持ってきていた。持参した上履きを履いて、校内に入るとしよう。
僕のクラスは三年三組。そして僕の学校は治安の悪い学校。虐めをする者される者、暴力を振るう者、そしてこの世を去ってしまった者もいる。
僕だって、その中の一人だ。
何にも入っていない鞄を手で持ち、誰にもバレないように階段を駆け上がる
斉藤「着いた、」
僕が着いたのは教室ではない。そう、屋上だ
何故なら今日学校に来た目的は授業を受けるなんてものでは無いからだ。
じゃあ僕の目的は…?
もちろん、自分でこの人生を終わらせることだ。いわゆる自殺だ。
ここの学校の屋上はこの学校の生徒じゃよく知っている自殺スポットだ。
みんな、みーんな虐めを受けている者はここで死んでいく。今年だって、もう僕の学年だけでも何人か死んだ。
普通の学校なら数人もの死人が出ていたら廃校になったりしてもおかしくない。なら、何故そうならないのかというと
学校側が隠蔽しているからだ。
何故ならこの学校は有名なアスリートや芸能人、そんな人物がここを卒業しており、その肩書きを傷つける訳には行かないから。大人の事情で上手く世に出さないようにしている。
と、言われているけど本当は違う
学校側が自殺ではなく事故と見せかけ報道しているからだ。
大人である先生たちは見て見ぬふり。学校側も肩書きを大事にしているのではない、自分たちが世間に向けられる目を気にしているのだ。
虐めや、自殺を無視して
だからこの学校は普通の学校として今も尚残り続けている。
斉藤 「 最後の最後まで、滑稽…」
そんなことを、自分自身に言う。確かに、虐めをしたりする奴らやそれを隠蔽する大人たちも滑稽だが、一番滑稽なのは自分だ。
でも、そんな滑稽だった僕の人生は、もう少しで終わりを迎える。もっと素敵な人生にしたかった、少しずつドアとの距離が近くなるにつれそう強く思ったが、ここまで来て引き返すほど滑稽な僕ではない。
僕は深呼吸をしたあとに古臭いドアノブに手を掛け、屋上へと一歩を踏み出す。
斉藤 「…え」
そこに広がった光景は、誰も居ない屋上…
ではなかった。
そこには、一人の男の子が居た。
僕はすぐ彼がここに居る理由を察したよ。きっと彼も、僕と同じで人生を自分の手で終わらせに来たんだ。
誰にも知られずに、一人で
でも、生憎僕は誰が居ようが目的を遂行させないという気持ちはない。そこに居ようが関係なく、自分は死のうと思う。
鞄を床に置き、上履きを脱いだ瞬間一つ思った。
斉藤 (この子は、果たして僕より酷い状態で、本当に死にたいからこの場所に来ているのかな…)
決して自分がこの子より苦しいか、苦しくないかそんなことなんかで気になった訳では無い、
気になった理由は滑稽な僕でも思いつきそうな至って単純で簡単な理由さ。
先を越されることが、何となく癪だったから。
それ以外にも理由はある。もし、僕より先にこの子が死んでしまったら屋上は約一ヶ月という長い間閉鎖されてしまう。
今日死のうと思っている者から見た一ヶ月というのは、とてつもなく苦しく長い時間なのだ。
だから仕方なく、声を掛ける。
勿論自分が死ぬ為だ、相手の為に何かをするなんて反吐が出るからね
斉藤 「ねぇ、やめてよ。」
その声に気づいたようだ。その子はこっちを向いて驚いた表情をしていた。
?? 「…見ず知らずの貴方に言われて、辞めるわけがないですよ」
斉藤 「斉藤タカ丸だよ。これで見ず知らずの人間じゃなくなったね。はい、もう諦めて出てって」
?? 「…随分と意志が硬い人のようですね。」
斉藤 (あー、もう、めんどくさい…早く出てってよ…)
田村 「私 の名前は田村三木ヱ門です。私は、ここで…(((」
斉藤 「…ッ」
斉藤 「もうッ!早く出てってッッ!!!」
突然の僕の大声に驚いたのか、口を開けて目をまん丸くしていた。
斉藤 「ごっ、ごめん…僕、もうここから出るね…急に来て、ごめん…」
田村 「待って、私の話を、聞いてくれませんか…?」
そんなことを言われ、今度はこっちが驚く。でも、急に大声を出して困らせてしまったのなら、要望のひとつくらい聞くべきであろう。
田村 「駄目、ですかね…」
斉藤 「…三木ヱ門は、なんで死のうと思ったの?」
田村 「…!!」
田村 「そうですか、一目見ただけでそこまでわかってしまうのですね。」
そう言った後に、三木ヱ門が話す。自殺の理由を
田村 「私には、好きな人がいました。同じ部活の先輩。その人とは委員会も同じで、その人の言うことなら何でもあっていると思った。」
田村 「正に、運命の人だと思っていました。勿論、彼に好かれる為の努力もしました。髪の毛にいつもより気を使ってみたり、なれない高い服屋さんに行ってみたり…」
田村「勇気を出して、告白だってしました。」
斉藤 「結果は…?」
田村 「俺はっ、男は無理だってッ…」
泣きながら、三木ヱ門はそう言う。
田村 「しかも、その人には彼女が居て…彼女と私のことを馬鹿にしてるって考えたら、私はもう…」
するといきなり、三木ヱ門に服を捕まれこう言われた。
田村 「私は、ただあの人に愛されたかっただけなんです。あの人と、幸せになれればそれで良かったんです…!!」
田村 「ねぇ、どうして私を愛してくれなかったの…?」
愛されなかったごときで、死のうと思うなよ。
僕は一番最初にそう思ってしまった。ふつふつと腸から煮えわたるこの怒りの解消法は、やはり彼自身に向ける他ない。彼には酷だが、これも自分が死ぬ為だ。
斉藤 「…その手離して」
田村 「…ッッ!」
田村 「貴方に、私の気持ちなんて分かるわけないですよッッ!!愛されない、私の気持ちなんてッ…(((」
斉藤 「巫山戯るな!そんな事位で、僕の先を越そうとするなッ!!」
きっと同情の言葉を掛けてもらえるのだと思っていた三木ヱ門は、僕が言った言葉に今まで以上の驚きを隠せない様子で僕を見ていた。
だがそんなことは関係ない。僕は、自分の感情に任せて言葉を吐いた。
斉藤 「愛されたかった?その人が自分のことを見て欲しかった?欲しいものが手に入らないだって?奪われる立場になんてなったことがないくせにッッ!」
喉が痛い、声を張上げすぎたみたい…
…どっちも、何も喋らない。沈黙の空間が続く。
その沈黙を破ったのは、三木ヱ門だった。
田村 「…確かに、貴方の言う通りなのかもしれませんね。もう居ない人のことでクヨクヨしたって仕方がないですよね…!」
三木ヱ門の方を見ると、涙は止まっていてもうすぐ死ぬ僕にとってまるで太陽のように眩しすぎる満面の笑みで言うのだ
田村 「話したら、楽になりました…!もう少し、この泥臭い世界で生きてみようと思います!相談に乗ってくださり、ありがとうございました!」
そうやって、屋上から消えていった。きっと彼は、滑稽な人間という肩書きもなくなったのであろう。
斉藤 「あー、僕ったら何しちゃってるんだろ…」
冷静になって誰もいない屋上の空に向かって言う。僕のここに来たのはこの人生を終わらせる為だったのに…
どうやら今の僕には死ぬ気が無くなってしまったみたいだ…
斉藤 「本当に、最悪…」
仕方がない、自殺は明日にしてしまおう。この命は一日だけの延命だ。
これから、僕は何をしようかな。鞄の中には何も入っていない。だって死ぬ気だったんだもん。
教科書もないけど授業に出てみようかな?それとも家に帰ろうかな?
まぁ、どんだけ意見を上げても学校から抜け出すという選択肢は変わらないんだけどね
だって、学校の奴らに会ってもろくなことが起きない。ただ疲れるだけ。見つからないように、早くここから立ち去ろう
そう思った僕は、足を屋上の出口へと運んで行った。
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ん、ちょい短いかも…
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡100
わたしのアールとか翡翠のまちって夢小説のせいで印象悪い曲ってなってるけど、
普通に好きな曲なんですよね
皆さんの好きな曲はなんですか?是非コメントで教えて下さい!
(この話は週二に一本投稿予定です!)
コメント
8件
とっても素敵な小説です!!! ちなみに最近「壊れぬハートが欲しいのだ」という曲が好きになってます…