その冷たい目にゾクッとした。優しく見つめられる方が好きだけど、そんな目で見つめてくれるなら。嫌われてもいいとさえ思った。ウンソクの感情を揺さぶりたい。
ふたりきりになることを避けていた。タイミングをずらそうとしてひとりで出かけ、帰る途中。
ウンソクが女の人といるところを見た。親しげに話している。
僕との時間は作らないのに、ほかの人ならいいのか。仕事で会っていると言えばそれまで。要はそれ以上でも以下でもない。
ああ、もう。
つらいのはたくさんだ。それでなくても仕事で神経をすり減らしている。仕事をしながら少しずつ、感情の幅を増やしてきた。
メンバーのことは好きだけど、それ以上の感情を持ち込んだのは自分。僕さえウンソクを好きにならなければ、多分あの人はうまく自分の気持ちをごまかしきれただろう。
あの目も、唇も肌もすべて僕のものだ。抱き寄せる腕も、髪に触れる指も、ささやく声もすべて。
誰にも奪われたくないのに、自分から手放そうとしている。
心が潰れそうだ。シャワーを浴びながら、頬を伝うものはただの水だと思い込もうとしている。
諦めたくない。諦めろ。勝手な思い込みだ。見た通りのことが現実だ。ウンソクは僕より、僕以外の誰かといることを選んだ。
誤解だとしても、もう心が止まらなかった。
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