【 Last Friday 】

ﾓﾓ   ｢ ～ ～ ♪ ｣

あの日、俺は恋をした 。

ﾓﾓ   ｢ また来てくれたんですか ！ ｣

ﾓﾓ   ｢ フィンクスさん ！ ｣

ﾌｨﾝ ｢ おう ｣

毎週金曜日のこの時間は、いつもこの海辺にくる 。

モモと言う女の歌を聞くために 。

ﾓﾓ   ｢ 毎週来てくれて嬉しいです ! ｣

ﾌｨﾝ ｢ 来るのが日課になってな 笑 ｣

ﾓﾓ   ｢ そうなんですか ? ! 笑 ｣

ﾓﾓ   ｢ それは嬉しいな ｣

太陽のような笑顔

この笑顔は 、 “ 綺麗 ” と言うよりも 、 “ 可愛い ” と言う方が当てはまるだろう 。

抱きしめたくなるような 、 そんな笑顔を俺はずっと見ていたかった 。

ﾓﾓ   ｢ フィンクスさん ! ｣

ﾓﾓ   ｢ 今日はどの曲にしますか ? ｣

ﾌｨﾝ ｢ 今日は 、 モモのおすすめ曲でいいか ? ｣

ﾓﾓ   ｢いいですよ ( ﾆｺ ｣

透き通った声 。

こんなにも綺麗な歌声を 、 独り占めできるのはなんだか嬉しい 。

ﾌｨﾝ ( いつ聞いても綺麗だ )

こんなにも幸せな時間がこの先ずっと続けばいいのにな 。

そんな事を思いながら ､ 今日もいつものようにモモの歌を聞く 。

ﾓﾓ  ｢ ありがとうございました ｡ ｣

ﾌｨﾝ ｢ もう終わりか … ｣

幸せな時間はすぐに過ぎる ｡

だから 、 1分1秒を大切にしたい 。

今日 、 この歌が終わったら 、 モモに話さなくてはならない 。

オレが幻影旅団の1人 。

そして 、 もう会えない 。 と言うことを … 。

第1話

『 幸せな時間 』

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