サノスが死ぬ前のトイレでのミンスのシーンのifです。ナムギュは横の個室で待機してません。
本当は絵で描こうと思っていた妄想なのでいつも以上に文章が拙いし短いです。
⚠️豹変ミンス
「なぁミンスぅ、拗ねてんだろ?悪かったよ」
トイレの個室扉を足で蹴る。ミンスは借金取りに追われている気分であった。
「仲直りしようぜ兄弟」
絶対うそだ。
ミンスはサノスの言うことを信じたことは無い。
しかし実際のところ、サノスはミンスを弟のように可愛がり、世話をしたいと思っていた。問題は本人だけでなく、周りにもその思いが全く伝わっていないことだ。
ミンスは重いプレッシャーに耐えきれず軽いパニック状態になっていた。何を思ったのか個室扉を開けてサノスを押しのけようとする。
「おっと…」
案の定というべきか、力でサノスに勝てるはずもなく楽々と洋式便所に座らされてしまう。
「さっさと罰にしてくれよ。オレお前に裏切られた気持ちでさぁ、イライラしてんだよ」
サノスはどれだけ声をかけても返事がないどころか目も合わせようとしないミンスに苛立ちが募る。個室扉は空いたままなので他の人間からも中は見えるのだが、彼らは彼らで×派と○派で言い合いになっていたのでミンスに目を向けるものはいなかった。
「無視かよ?カンジ悪ぃな」
念のためもう一度言うが、サノスは本当にミンスを彼なりに可愛がっていた。しかしながらこの態度を見ると、誰にもその思いが伝わらないのも納得である。
サノスはこれ以上身を引けないミンスの額に自分の額を近づけ圧をかける。
「ばーつ。Do you understand?」
それまでずっとサノスと目を合わせようとしなかったミンスは唐突にサノスの服の襟をつかみ目を合わせた。
「あ?なんだ、んッ」
ミンスはキスをしながら便座から立ち上がりサノスより優位な姿勢をとる。サノスが個室外へ倒れてしまわないようにドアを閉めた。
サノスはまんまとドアに抑えつけられた。そのままずるずると下へ押し込められ、完全に座り込んでしまう。
唐突のことに身体は固まってしまい動かない。
「まッ……んぅ__まて、」
「しー、聞こえますよ」
耳元でそっと囁くと、そのままサノスの腰から服の中へ手を入れ、するすると指先で上までなぞってゆく。ついでの興味で耳を舌先で舐めると良い反応を得た。
「ひ、っぁ_」
ミンスを退けようとしていた手がまた止まる。急激に変わっていく展開に薬で溶かされたサノスの脳は置いていかれてしまった。
ミンスが畏怖の対象へと変わる。
「ごめ、悪かった」
「ん?」
ぽそっと零した謝罪の言葉は、彼の耳に舌を触れていたミンスにのみ届く。ミンスは進めていた手を止めてサノスの目を見た。謝罪自体は聞こえたものの、何に対しての謝罪なのか、ミンスは分からず聞き返した。
「もー口出さねぇから、ゆるして」
サノスが、自分がこんなことをされる理由として身に覚えがあるのはそれくらいであった。そもそも直近のこと以外ほとんど覚えていないのだ。
「……意外と保守的ですよね」
先程自身が”裏切られた気分だ。”と怒っていたことだろうに、自分が悪かったと折れる姿が意外で、ミンスは少し驚いた。
それほどまでに嫌なのだろうか。
サノスは自分が勝てないと思った人間にはすぐに下手に出るのだが、今まで見下されていたミンスはその事を知らない。
「嫌です、怒ってるわけじゃないので」
サノスは”じゃあなんで”と聞き返そうとしたが、話すために開けた口にそのまま舌をねじ込まれる。止まっていた手もまた、サノスの身体を優しく撫で始めた。
「んッ、ぁ……」
くち、くちゅっ
サノスは聞こえてしまうのではないかと不安になった。事実、そこまで大きい音では無いのだが、サノスの頭にはいやらしい粘着音のみ響いて、それしか聞こえなかった。
足に力が入り、便座に当たった。
ガタと大きな音が鳴る。
「はッ、ん……」
背の高いサノスにとって、顔を上に向けられながらのキスは人生においてはじめてだった。喉に直でミンスの唾液が流れ込む感覚に腰が震える。
しばらくそうしていると、まさぐっていたミンスの指先がふとサノスの胸の飾りに触れた。
「んッ、!」
サノスは咄嗟に口を塞いだが、勿論もう手遅れである。そっとミンスの方を見ると、彼の口角は僅かに上がっていた。
「好きなんですか?ココ」
コメント
20件
終わり方天才すぎます…!!ミンサノ大好きだから嬉ァ!
やばいやばい最高すぎる♡♡