nk←sr←rch
( nksr )
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sr side
ぶぶ、と一通の通知。
“ せんせー! ”
“ 今きゃめさんとじゅはちと一緒にいるけど来る? ”
そう言って写真と共に送られてきた。
その写真には3人が写っており、楽しそうに飲んでいた。
正直俺も行きたい、という気持ちはあったものの、今日はニキとの記念日。
流石に行く訳には行かない、と誘いを断ることにした。
“ すまん、今日は外されへん用事が… ”
りぃちょへそう返す。
申し訳ないな、なんて思いながらも愛しのニキを待つことにした。
あれから何時間経ったのだろうか。
一向に帰ってこない。
心配になったので電話をかけることにした。
何度かコールがかかるも、いつものニキの声は聞こえてこない。
正直言って、ニキが最近怪しいなんてことはよく分かっていた。
帰りは遅いし、女の香りもするし。
やっぱり俺みたいな男なんかより可愛い女の人の方が良いのか。
でも、今日くらいは早く帰ってきてくれるかもしれない、なんて淡い期待を抱きながら待ち続けた。
また更に時間が経って。
がちゃ、
待ち望んでいた音。
ぱっ、と立ち上がり、ニキを出迎えた。
「 、おかえり、 」
微笑む。今俺は上手く笑えているだろうか。
『 …ん、ただいまあ、 』
ニキはそんな俺の思いには気付こうともせずに、ちら、と俺の顔を横目で見るだけで。
俺の横をすり抜ける。
ふと鼻につく香り。
いつもの匂いじゃなかった。
「 …なんでよ、 」
「 一緒にいてくれるんじゃなかったん、? 」
いつの間にか溢れていた言葉。
それは告白の時にニキが言ってくれた言葉だった。
なのに、そんな思いは僅か1年ほどで消え失せてしまったのだろうか。
ニキには聞こえていたのかどうか分からない。
なんてったって返事をしてくれないんだもん。
「 …もう、ええわ、 」
「 全部分かってたんやから、 」
『 …は? 』
俺は急いで家を飛び出して。
断ってしまったにも関わらず、りぃちょ達のところへ向かう。
迷惑かけちゃうかな、なんて思ったけれど、深くまで考えれるほど冷静じゃなかった。
〈 …え、せんせ!? 〉
「 すまん、急に来て、 」
〈 全然良いよ、どうしたの? 〉
「 …やっぱり、俺、ニキに飽きられたんかなあ、 」
〈 …なんで? 〉
「 …だってあいつ、絶対浮気してんねんもん…、 」
出そうになる涙を必死に抑えながらりぃちょ達へ打ち明けた。
りぃちょは暫く黙った後、こう言った。
〈 ねえ、俺にしなよ。 〉
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rch sideも出すので読んでね🤭
コメント
2件
続きが気になりすぎる😖💗 主様、言葉選びがいつも天才すぎて凄いです!!!!
うぁぁ…🥲 どうなるんだろ🥹