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散々な日に舞い落ちていった私
その理由は言わなくても分かる。
そう、どよあだ、、
○○│どよあ、おはよっ。ㅎ
いつも通り隣の席のどよあに話しかける私
どよん│おはよ、○○
携帯を触っている手を止め
私に挨拶を返して、彼はまた携帯を見だした。
だけどどよあは携帯を見てニヤケていた。
○○│どよあ…?
私が不思議そうにどよあを呼ぶと
どよあ│どうしたの○○ㅎ
そう言っていつものように私の顔を見て
優しく微笑む彼。
なんだ、いつも通りじゃん。
そう思っていた私は少し馬鹿だったみたい。
○○│どよあ、今日一緒に帰れる、?
私がいつもと同じように聞くと、
どよあは少し眉毛を真ん中に寄せて、
少し不安そうな顔で私を見てこう言ってきた。
どよん│ごめん、今日彼女と帰るんだ、ㅎ
そう言って少し申し訳なさそうに
私の目を見るどよあ
○○│そ、そっか、。ㅎ
どよあに惚れていた私が少し馬鹿だと思えた
○○│彼女いつからいたの…、?
私が不安そうにそう聞くと
どよあ│2週間前だよーㅎ
いつもと同じ素直に質問に答えるどよあ
結構前からじゃん、。
私と一緒に帰ってる時もずっと彼女のこと。
そう考えると少し頭痛が走る、
○○│どよあ、もっと早く言ってよ、。ッㅎ
涙をグッと懲らしめて
どよあにそう言ったら、
どよん│ごめん、言うタイミングが無くてさ、
そんなことは無い。いっぱいあったはずだ、
一緒に帰ってる時も、沈黙は何回もあったはず。
○○│私と一緒に帰るんじゃなくて、
○○│もっと彼女と一緒にいてあげたら良かったじゃん…、ッ泣
どよあに惚れていた私
咄嗟に出た嘘をどよあに吐き出して、
私は教室を飛び出た。
○○│どよあのばかっ。泣
そう言い泣きながら廊下を走り続ける私。
目的地なんてないのに
私の足は止まらないようだった。
いつの間にか、空き教室へと入ったみたいで
涙のせいで視界があまり良くない。
誰も居ない空き教室で
1人で落ち込んで泣いている。20歳の私、
○○│バカみたいッ…ㅎ
思ったことを呟くと同時に、
教室のドアが空いたと思えば、
ぎゅ│ここにいたの。
2つ上のじゅんぎゅ先輩が
私を探してくれてたらしい。
私何迷惑かけてんだろう。。
そう思いながらも、腫れた瞼を先輩に見せないように、
下を向きながら、じゅんぎゅ先輩に挨拶をし
教室を出ていこうとした時、
ガシッ
思いっきり先輩に手首を掴まれた。
○○│ちょっ…、
手首掴まれたと思えば
ぎゅ│そのままで授業受けれんの?
そう言われて、その場に座りこんだ。
そうだよ。無理じゃん、
どよあがいる、もう無理だよっ、ㅎ
そう思って諦めていた時。
ぎゅ│もうサボれば?
先輩から衝撃な言葉が出てきて、
私はじゅんぎゅ先輩の方をハッと見上げた
ぎゅ│はっは、ㅎ
ぎゅ│俺そんなに真面目そうに見えてたの?ㅎ
思ってることが全部読み通されていた。
○○│い、いやっ。
私がそう言うと、
ぎゅ│目、泳いでるよ
全部お見通しな先輩。
何故か少し恥ずかしくて、顔を顰めた
ぎゅ│○○ちゃんって照れ屋さんなの?ㅎ
そう言って私の顔を覗き込む先輩
女の子の扱いに慣れている。
それが無性にどよあに少しだけ似ていて、
また、1粒の涙を零した
ぎゅ│…辛かったな、
先輩はそう言って
私を少し力強く抱きしめてくれて、
何故か今だけ無性に泣きたくなった。
それが、彼との初めての馴れ合いだった。
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