/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タイトル、作家名、タグで検索
ストーリーを書く
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
＃ 優香ラストコンテスト
「 ねえ 、 もし俺がい… 」
そこで途切れる文章が 、 スマホの上に 表示された 。
なんだよもう 、 今いい所だったのに とか思いながら そのメッセージをタップする 。
そこには 「 送信取り消し 」 の文字が 。
ゲームの邪魔をされて 少し苛立っていたので 、 「 なに ？ 」 とだけ送って
またゲームの画面を開いた 。
「 あ 、 起きてたんだ 」
と来て 、 また そのメッセージを押す 。
赤 ） うん 、 なに どうしたの
桃 ） ごめんね こんな深夜に
え 、 と思い時計を見ると 深夜2時を指していた 。
ゲームな夢中で気づかなかったらしい 。
さっきまで 少しは明るかったのに 。
にしても 、 ちょー真面目ちゃんな ないくんが 、 こんな時間まで起きてるなんて珍しい 。
そんなことを思いながら 再びスマホに目をやる 。
赤 ） で 、 さっきなんて送ったの ？
桃 ） ん .. っと …
桃 ） 死のうかなって
赤 ）.. は 、 ？ 笑
赤 ） え 、 ちょっと待って 、 何言ってんの ？？
桃 ） え 、 だから … 死のうかなって思って
赤 ） そんな … っ なんで 、 急に …
桃 ） んー 、 なんか 色々 疲れた
赤 ） え …
赤 ） ねえ 、 話せない ？？ お願い 、
桃 ） … いいよ ちょっとだけならね
赤 ） っねえ 、 なんで急に … ！！
繋がった途端に叫んだせいか 、 ないくんが驚いたようだった 。
「 ぁ 、 え 、 」 と言葉を詰まらせるないくんに 、 追い詰めるように問う 。
赤 ） 今 どこにいんの 。 そっち行くから
桃 ） ぇ … いい 。 来ないで 死ぬ時くらい 楽にさせて
そんな言葉に 喉が詰まる 。
「 来ないで 」 なんて言われたって …
赤 ） そんなの 無理だよ … 、 お願い 、 場所 おしえ …
そこで ないくんとの 通話が途切れた 。
ないくんの 呼吸音を最後に 。
気づいたら 俺は 外にいた 。
人とすれ違う度 、 振り返られる 。
冷たく 、 濡れた 道路が 素足を グサグサと指した 。
でも そんなの どうだって良かった 。
俺は ただ 、 スマホを片手に握りしめ 、 ひたすらに 走っていた 。
君が どこにいるのかは 分からない 。
でもきっと 、 君がいるであろう場所は だいたいわかった 。
数年も一緒にいる仲だもん 、 舐めないでよね 。
澄んだ星空の見える 学校の屋上 。
きっと君は そこにいる 。
赤 ） はぁ …
ひとつ 大きく呼吸をした 。 息を整えてる暇なんて なかった 。
きっと君は 裏口から学校に入ったんだね 。
ないくんらしくないな 。
昨日まで居たないくん は 、 きっともう ここにはいない 。
赤 ） っないくん” ！！！
風になびく 君の髪とシャツは 、 月明かりに照らされて どこか 儚く 、 綺麗だった 。
「 帰ってきて 」 なんて言ったって 、 きっと君はこっちに戻ってこない 。
何となく そう感じた 。
赤 ） っないく … っ
溢れる涙を 、 必死に堪えた 。
震える声を 、 必死に響かせた 。
君に届くかは分からないけど 、 それでも 君には生きていて欲しかった 。
赤 ） っ … ないくんは 、 どうしたい … ？
きっと 君は今泣いている 。
ね 、 そうでしょ … ？
桃 ） …… 来ないでって 、 言ったのに … 笑
今にも消えそうな 細い声は 、 冷たい風に揺られ どこかへ飛んで行った 。
桃 ） … やっぱり 、 りうらは りうらだね …
赤 ） … っ なに 言ってんの … 笑
赤 ） ねぇっ 、 ないくん
「 今まで 、 よく頑張ったね 」
その言葉をかけた瞬間 、 魔法がかかったようだった 。
一瞬 こちらを向いたないくんの目は 、 やはり赤くなっていた 。
沢山泣いたんだね 。
声が枯れていたのも 、 きっと 沢山 無理した 証拠だね 。
そしてまた 、 向こうを向いてしまった 。
桃 ） … りうらは 、 魔法使いみたいだね
桃 ） おれ 、 りうらの言葉に 何度も救われてんだよ
赤 ） ぇ … ほん 、と ？
桃 ） いつも … いつもそうだった 、 俺がしんどい時は いつも魔法をかけてくれた
桃 ） 「 笑顔になれる おまじない 」 … 覚えてるかな 、 笑
赤 ） え …
あれは 確か 小学2年くらいの頃 。
当時泣き虫だった ないくんに 「 笑顔になれる おまじない 」 とやらをかけて 頭を撫でていた記憶が微かにあった 。
ないくんが泣き虫なのは 、 何も変わらないね 。
桃 ） おれ … 俺 っ … ｯ
君は そう言って 肩を揺らした 。
赤 ） … ないくんが飛ぶなら 、 俺 一緒に飛ぶよ
桃 ） ぇ … 、 ？
NEXT ￤ ♡
フォロー欄から
コメント
27件
くもち 作品 書くの上手すぎでしょ 🥹 🫶🏻🤍 もうほんとに、、..心にぐっっ と刺さりました 🫰🏻💭
いやぁめっちゃ好きだぁ🥹🫶🏻️💓 小2の頃にかけてもらったおまじない覚えてるの可愛すぎる🤦🏻♀️💕 個人的に「震える声を 響かせた」(合ってないかも😖)ってとこ大好き！！ あれもしかしてこれ合作！？
えなにこれ、エンドの予想めっちゃ出来る……✨✨ それとくーの書き方がオシャレ過ぎて🥺 合作部門参加してくれてありがとうー！！
