最近ずっとしてない。でも何故か溜まってるわけでもない。彼がオルカ初期組で遊びに行ってからココ最近。(と言っても4日ほど)「ねぇ、最近忙しいの?」
と、本で読んだ色々なエロい?誘い方を試してもずっと、ずーっと「最近?あぁ、まぁちょっと忙しいかな」と言われる程度。
悪い時は無視してくるし。一応恋人なんだけど。
「…ねぇ、ちょっと僕たち1回離れない?」
試しに言ってみることにした。僕のこと彼がまだ好きなら止めてくれるだろうと思ったから。
「….僕もそう思ってた。明日からオルカに戻る」
最悪だった。嘘でも止めて欲しかった。僕もそう思ってた、なんていちばん言って欲しくない。
「じゃあ…僕、今日は寝るね」
彼は僕の腕をガチッと掴んだ。ちょっと不安そうな顔で。
「フィン。今日はもう”あれ”は食べたの?」
あれ、とは僕好みに作られた飴だ。彼が僕にプレゼントしてくれて、まだ余っている物。
「食べてないよ、今日はやめとこうかなって」
「食べなよ」
「な、なんで」
いやほんとになんで?食べたくない日もあるんだけど…(でも今日はその日では無い)気分的に食べたくないのに…
彼は何故かポケットにもその飴を入れていた。
「…なんで僕が嫌われてる相手から貰ったものを食べないといけないの?」
あ、僕は口を滑らせてしまった。でもここで逃げればまた誤解が生まれる。もう、全て話してしまおうか。
彼とこうして、話すこと、体が当たることはもう、ないのかもしれないから。
「….?」
「貰ったからには食べようと思ったらすごく美味しくてさ、毎日食べれちゃうくらい。」
なのに…なのになんでこんな…別れ方はいや…だなぁ…
早く今日が終わって、明日にならないで。
「セックスもしてくれない、キスですら、最近話すことも減ったじゃん。そんなに僕のことが嫌いになったんだよね?」
彼が僕を嫌いなら、「好きじゃない」より、他の理由で別れを切り出すことができたのでは?と、思った
「…何言ってるの。フィンのこと好きだけど。」
「最近してくれなかったのに?」
「…オルカ寮のヤツらに言われたんだ。毎日やってるといつか相手に嫌われるって。」
いつか相手に嫌われる…?オルカ組で遊びに行った日に…言われたのか…
「で?」
僕はそっぽを向きながら、両目から涙が溢れそうだった。
「….嫌われたくなかったから睡眠薬が入ってるあの飴をあげた。」
某名探偵コ○ンに出てきそうな薬の名前が出てきて一瞬焦る。がすぐ理解する…が、またはてなが浮かぶ。
「睡眠薬?」
「絶対起きない睡眠薬を使って眠らせて、フィンのも抜いておいたし、僕のも抜いてる。」
彼の言ってることはたまに頭がおかしくなる。
「…?」
「じゃあ僕のこと…」
「愛してる。」
…めっちゃ恥ずかしいこと真顔で言うじゃん
彼はこの時もまだ僕の腕を掴み、離そうとしなかった。
「だから、離れたらダメだよ」
僕は下を向き、彼は真剣な顔で僕の目を見ようと必死だった。同じ人間なのにこうも性格が違うと怖い。
「じゃあ、きょ、今日、しよ?」
「いいよ」
彼は安心したように腕を離した。
コメント
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おぉこれは誠にやばい。 ちょっとsっぽいの入ってるし…すし