この作品はいかがでしたか?
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今日は教室まで一兄さんが着いてきてくれた
藍良の顔はすっかり元通りになっていた
その顔を見て心のどこかで安心している自分がいた
一兄さんとはお昼にまた会う約束をして教室に入った
時刻は8:30を回っていた
あと少しで朝のHRが始まる時間だった
HRも終わって1時間目が始まった
ここの教室は外が唯一見えやすい場所にあった
そのおかげで授業中暇な時は外を眺めて時間を潰す事ができた
今の授業は俺が1番苦手な化学の授業だった
この時脳内は兄さん達でいっぱいになっていた
今何をしているか、真面目に勉強しているか、危ない事になっていないか、兄さんは周りの人に迷惑をかけていないか心配になっていた
末っ子だし妹だという事でそんな心配するなと言われるけれどそれは難しい話だ
本当に心から愛している人の心配をしないなど絶対にできなかった
やっと1時間目が終わって10分休憩になった
毎回休み時間は少しの時間でも一度は藍良の席で話をする
放課後遊ぶ約束をしたり
何処へ行ってなにをするか決めたり
誰か誘って行くかを決めたりするのが楽しかった
午前中の授業が終わりお昼休みになった
俺は藍良を連れて約束の場所、屋上へと向かった
椎名さんに作ってもらったお弁当を持って階段を駆け上った
この時点でもう息が切れかけていた
俺のクラスは1年だから1階、屋上は3年の3階の上だったから足が疲れてしまう
そんな弱音も言える都会は俺にとってはすごく過ごしやすかった
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