ドンッ
『 きゃッ、 』
渡辺 「 うぉ、 」
『 すみませんっ、 』
渡辺 「 あ、いや、こちらこそ、 」
『 大丈夫でしたか、? 』
渡辺 「 あ、はい、! 」
『 本当にすみません! 』
『 それじゃあ、 』
渡辺 「 」
軽い会釈をして、そのまま目的地まで歩いた。
まさか、この人がアイツらの大好きな人だとは思わなかった。
俺らの姉ちゃんは優しい。
怒ることなんて滅多になくて、声を荒らげることなんて見たこと無かった。
先輩 「 なんでお前がデビューしてッ、! 」
先輩 「 俺より後輩のくせに! 」
先輩 「 関西にいろよ! 」
康二 「 …俺も努力しました、 」
先輩 「 ッ、ざけんな! 」
康二 「 ッ、 」
東京の先輩に反感を買ってしまって、最近よく八つ当たりされる。
康二 「 …?、 」
いつもなら固い拳が振ってくるはずなのに、
今日は痛みが来なかった。
恐る恐る目を開けてみると、
先輩 「 は、だ、誰だよお前、 」
『 自分が活躍できないからって康二を責めるな 』
先輩 「 は、? 」
『 自分が努力してから言え! 』
『 康二は少なくとも八つ当たりするようなアンタ以上努力してた! 』
康二 「 ちょ、もういいよ、 」
こんなに声を荒らげている姉ちゃんを初めて見て戸惑った。
『 なんでアンタも言わないのよ! 』
康二 「 あぅ、 」
康二 「 ごめん、 」
『 傷作ってることくらい気づくわ! 』
康二 「 ごめん、 」
先輩 「 俺、俺は悪くない、 」
先輩 「 クソガキが…、 」
『 アンタがね。 』
『 精神年齢低すぎ。 』
『 ダサ。 』
先輩 「 うぁああ! 」
思いっきり先輩が腕を振り上げた。
康二 「 姉ちゃん! 」
岩本 「 お前女に手出そうとしてんの? 」
先輩 「 い、わもとく…、 」
渡辺 「 康二大丈夫か? 」
宮舘 「 貴方もこっちに、 」
康二 「 ねぇ、あ、俺のせいでごめんな、 」
『 大丈夫だよ 』
『 気にしないで 』
渡辺 「 手出されたりしてないか? 」
渡辺 「 怖かったな 」
康二 「 俺は大丈夫やねんけど、 」
渡辺 「 あ、さっきの、 」
『 あ、さっきぶり?です、! 』
宮舘 「 頬赤いよ、 」
宮舘 「 なんかされた、? 」
『 いえ、! 』
『 家で怪我しちゃって、! 』
渡辺 「 アイツのこと庇わなくていいから 」
『 … 』
康二 「 俺の事、庇ってくれてん、 」
『 康二ッ、 』
康二 「 だって、 」
康二 「 俺嫌や、 」
『 … 』
宮舘 「 とりあえず」
宮舘 「 氷で冷やそう 」
宮舘 「 楽屋来て貰えますか、? 」
『 いや、でも、 』
康二 「 行こう 」
『 … 』
コメント
7件
最高だわな👍
なぜそんなに神作が作れるのでございますか??(°▽°)
かみぃー