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お兄ちゃんと万次郎の総長対決
「どうやって立ち直った?」
まずは万次郎がお兄ちゃんに蹴りを入れるがお兄ちゃんは腕で防ぐ
そのままお兄ちゃんは蹴りを防ぎどんどんお兄ちゃん優勢になっていく
「お前が全て奪ったんだよ万次郎!!だから俺はお前を殺す」
昔お兄ちゃんと出かけていたらお兄ちゃんに因縁があるらしい中学生の不良達に絡まれた
私はお兄ちゃんに抱きしめられ守って貰ったがお兄ちゃんを拳や鉄パイプで殴りつけられた。
私は軽度の怪我しかなかったがお兄ちゃんは肩の脱臼、足や腕の骨折、身体中の打撲で入院をした
退院した後お兄ちゃんは不良達1人1人にお礼参りに行き少年院に入れられた
お兄ちゃんの拳は人を殺すことのできる拳にそこからなってしまったのだ
『?』
お兄ちゃんの蹴りが万次郎に当たらない。なんで?
「お前も孤独だろうが!」
「違うよイザナ」
『!』
「お前にはまだ弟と妹がいて、俺には兄と妹がいる。そしてアリアには兄が2人もいる」
「俺はお前を救いたいんだ兄貴」
「うるせーーー!!!!」
「もう当たんねぇよ」
万次郎がお兄ちゃんに拳をぶつけ、蹴りを入れる
『(お兄ちゃん….!)』
「なんでそうなっちまったんだよイザナ」
「うるせーーー!!!」
ドンッ!
「真一郎…エマ…なんで、なんでそっちにいんだよ」
「お前の負けだ」
「!稀咲貸せ!」
お兄ちゃんは稀咲から拳銃を奪い取り万次郎に向ける
お兄ちゃんが拳銃を引くその瞬間
バンッ!
『カクちゃん…?』
お墓を壊し、現実を突きつけ、生きる理由を与えた王に下僕のカクちゃんが逆らったのだ
「天竺の負けだ!!イザナ!!!」
「うるせーーー!!!」
ドンッ!!!!
『えっ…?』
カクちゃんが倒れ込んだ。稀咲に撃たれたのだ
「てめぇは俺の計画の邪魔なんだよ鶴蝶」
「っく!うおおーー!!」
このままじゃまたカクちゃんは稀咲に撃たれる。そしたらお兄ちゃんも危ない
今私のいる位置からなら走れば間に合う
でも…私にできる….?
【てめぇーの大事なもんはてめぇーで守っとくんだったな】
そうだ
私がお兄ちゃんとカクちゃんが大事なら…!
守らなくちゃ!
いつもお兄ちゃんとカクちゃんに守って貰ってたんだ!
私は稀咲が引き金を引く前に稀咲の前に行き稀咲を押し倒した
ド、ドンッ!
『ハァハァ』
「「アリア!?」」
「アリアてめぇ…」
守れた…?
「っく!」
その瞬間私は稀咲に首を掴まれた
『うぅ..』
「てめぇまで邪魔しやがって!!」
苦しい…
そんなとき稀咲を蹴り飛ばした人がいた
お兄ちゃんだ
「アリア、何でこんな危ないことした?」
『お兄ちゃん、カクちゃん、大事』
「…そーかよ、お前の大事なもん、お前が守ったのかよ」
『(頷く)』
稀咲の方を見ると稀咲は怯えていた
「はぁはぁ」
するとバイクに乗った半間が稀咲を捕まえ逃げていった
「タケミッチ!乗れ!稀咲を追うぞ!」
「はい!」
そんな稀咲達を武道と龍のタトゥーの人達が追いかけていった
「アリア、大丈夫か?」
『カクちゃん…怪我…』
「これくらい、大丈夫、だ」
「チッ、んな訳ねぇーだろ」
「おいモッチー、ムーチョ、鶴蝶持って病院まで運べ」
「「うっす!」」
お兄ちゃんの指示で力持ちのモッチーとムーチョが病院までカクちゃんを運んでいった
そしてお兄ちゃんはその後、
「おいマイキー、てめぇの強さは認めてやるよ、けど天竺は負けた訳じゃねぇ。ぜってぇに負けられないからよ」
私は思い出した。天竺は一度も負けちゃいけないと3人で約束したことを
「てめーらも鶴蝶達追いかけるぞ」
そう言ってお兄ちゃんは私を持ち上げバイクのところまで走った
そのとき後ろにいたマイキーの顔が見えた
エマ、真一郎と失ったとき何を思っていたんだろう
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病院でカクちゃんの手術が終わるのをお兄ちゃん、モッチー、ムーチョ、獅音、蘭、竜胆で待っていた
拳銃で右胸を撃たれて結構時間が経っていた
もしかしたら助からないかもしれない
手を合わせて神様に助かるように願っていた
どれくらい時間が経ったか分からないが長時間手術室の前で待機をしていたらお医者👩⚕️んがでてきた
お医者さんから言われた言葉は
「何とか一命を取り留めることができました」
だった
その言葉を聞いたとき涙が溢れてきた
他のみんなも嬉しさで叫んでいる
良かった…本当に良かった…カクちゃん…
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数日後
カクちゃんが目を覚ましたと病院から電話を貰い、お兄ちゃんと病院へ向かった
病室を開けると他の天竺のメンバー達がいた
「イザナ!アリア!」
カクちゃんが元気そうだ
「おい鶴蝶、俺らが来たときもそれくらい喜べや」
「あぁ、すまんな」
「うるせー獅音、鶴蝶は俺の下僕なんだから俺が来たときに1番喜ばなきゃいけねぇだろ」
「イザナがそう言うなら…」
イザナに怒られて獅音ががっかりして隣の竜胆に愚痴ってしまった
『カクちゃん…』
「アリア、ありがとな。お前がいなかったら俺、死んでたよ」
私はカクちゃんの手を強く握った
「アリア、お前、成長してたんだな。アリア1人じゃ何にもできない、俺がいなくちゃだめ、そう思ってたのによぉ」
お兄ちゃんは私のお腹に腕を回した
「俺の真似して自分の大切なもん自分で守った、すげー成長したな、アリア」
『お兄ちゃん、私、役に、立つ?』
「ああ、役に立った、けどもし仮に役に立たなくても俺はお前をぜってぇ見捨てねぇよ
…唯一の血の繋がった兄弟だから」
『えっ…?』
「 お前には話してなかったな。…俺達と佐野家の奴らは血が繋がってないんだ。俺達は母さんの前の旦那の連れ子」
『…..』
「だから、唯一の家族としてこれからもずっと俺のそばにいろ」
『…ずっと、一緒、いる』
正直驚いた。佐野家と私達兄弟が血の繋がりがないことに。でも私はお兄ちゃんがいればそれでいい。そう思ってしまうほどお兄ちゃんが大好きだ。だから悲しいとは思わない
それに私は
『天竺、好き』
抗争でお兄ちゃんの為に戦ったり、私に優しくしてくれる天竺のメンバーを見て大好きになった
「オレもだ」
「ああ」
「オレ、アリアちゃん好き〜」
「オレも!オレも!」
「アリア好きだぞ」
「アリア、ありがとう、これからもどんなときも一緒にいよう」
「俺から離れたらアリアでも容赦しねぇからな」
私、成長できた
前は何もできずに失敗することが多かった
けど今回はカクちゃんを助かることができた
1人では何もできないと思っていた
そんな私を今からは忘れてできることを増やしていきたい
いつかもっと役に立ってみせて、お兄ちゃん達を驚かせてあげたい
そして身寄りのない子の為の国を作る
2つの目標の為にこれからも努力するね
お兄ちゃん