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局長と未成年の殺人犯
「…じゅ…局長様、」
「ハマちゃん…言い直さんでええよ笑」
基本俺は局長と呼ばれるのが嫌で、名前で呼んでもいいと言っている。
だって堅苦しいもん。
「でも…一応ね?」
「はいはい。笑それで、どしたん?」
ほんと、ハマちゃんは誠実な人やなぁ…なんて思っていた矢先に…
「今日、ここに人が来るらしい…」
「!…またあの人は指令出さずに…んもう!」
これで何回目なんですか!総局長!俺は何回も言いましたよね!?
「そろそろ学んでくれや……」
俺がイライラしているとハマちゃんがすんごいあわあわしてた。
「ハマちゃん、そんなアワアワせんでええの笑」
「あ、ごめん…」
「ええのええの。それで、その該当者はいつ来るn…」
ガシャーンッ…ドンッ
早速来たようやな…。
「……濵田、取調室の準備を。」
「はいっ」
ー 取調室 ー
「っ離せ…!」
「あんまり暴れないといてくれ。椅子が壊れる。」
「なんや…お前も俺の事…っ!」
「君が素直に話してくれたらそんな痛いことはせん。やけど話をしてくれんのなら電流を流す。それも水をかけて感電させる。」
「お前は…何が目的なんや!」
「…君のことが聞きたい。”浪速連続殺人”の犯人の【重岡大毅】。今さらの演技は真っ平御免や」
「…はっ、さすがはWESTの局長様やなぁ〜…なんでもお見通しってやつか」
「……………」
目の前にいる男、重岡大毅はやけに余裕を持つ男である。
彼は極悪な殺人犯として特に話題になっていた人物。
サイコパス気質で快楽主義者。人を殺すことで快楽を得る特殊なタイプだ。
プラスして見ての通り演技派だ。高校生の18歳とは思えない。
「それで?俺から何を聞きたい?全部話したるよ」
「…なんでお前は人殺しをしてるんだ?」
「お金が欲しかったからやな。そりゃびんぼーな暮らしをしてたもんで。生活するためには人を殺して抜き取るしか無かった」
「…親はいないのか?」
「…おとんもおかんも死んだ。事故でな」
「…まだ18再現の君がこんな事をするとは思えないんやけどな」
「あっそ、そっちの思想を押し付けられても困るんやけど。」
こう口が達者で生意気なところだけは18歳やな。
「…まぁええ。それで、殺した人数とその金額はいくらや。言うてみ」
「7人で総額70万近くやな。」
1人あたり10万ぐらいと言ったところか…。
「財布の中にある現金とカード掻っ攫った」
「……やり手口が器用なことで。」
「んふ、嫌味として?それとも肯定?」
「軽蔑や。」
「ふーん…まっ、別ええけど。」
「…ほんと、極悪殺人犯やな」
「んふ、ありがとうなぁ〜…笑」
から笑いをして笑みを浮かべる彼の顔は少し曇っている。
多分、人から言われることに対しての耐性がない。
ましてや18歳。多感な頃なのもあって人から極悪殺人犯なんて言われて嫌気でも刺したのだろうか。
「……更生しようとかは思わへんの?」
「そりゃ思っとる、やけど色んな組織は俺のことたらい回し。だーれも俺の事をそうさせようとは思ってくれへん。」
「…じゃあここで更生するか?」
「は…?あんた、何言ってん?」
「ここは俺の組織場所、要するに俺は局長や。」
「……………」
「重岡大毅、君がここで更生しようと努力をするのなら俺は歓迎する。」
「ええんか、局長様の名が穢れるで?」
「別にええ。俺はあんたみたいな哀しき人間を助けるために局長になったんや。」
彼が更生したい、そういうのであれば
俺はここでさせたいなと思った。そんな俺は局長失格なのだろうか。
「……ありがとう…ございます…」
「おう、よろしくな重岡。」
「……俺のことはシゲでええ。重岡やと他の奴らと同じ気がして嫌や。」
「わかった。なら俺はジュンタでええよ。局長は堅苦しいからな」
また1人、新しい新人が来た。
これは楽しくなりそうだ。
No.0826 重岡大毅