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注意ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日帝➡♡➡日本 英✕米かも?
○イギリスとアメリカは一緒に暮らしています
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「あれ、オヤジいないのかよ」
アメリカが朝起きてくると、イギリスはいつものようにリビングにいなかった。普段なら、紅茶を飲みながら優雅に朝食を取っている頃だ。ただ、テーブルには一本の小瓶が置かれていた。
「……リキュールか?」
アメリカは小瓶をつまみ上げ、ソコから透かしてみる。中には琥珀色の液体が入っている。
「……置いてる方が悪いよな」
アメリカはニヤリと笑うと、キュポンと蓋をあけて、瓶の中身を一気に飲み干した。
ーーボフン
「……へ?」
アメリカは小さくなってしまった。額の左上には、昔のイギリス国旗が浮かび上がってい。Tシャツは裾があまりすぎて、今にも肩からずれ落ちそうだ。
「ただいま帰りました」
そういって、イギリスがリビングに入ってくるなり、ビクリと固まった。
「…飲んだのですか」
イギリスは額に手を当て、失敗した、とでも言うような顔をする。
「オヤジ!何だよコレ!」
「ンフフッ、幼児化薬ですよ。敵国を弱体化させるのに使えそうだと思って買っておいたんです。とはいえ、アメリカが飲んでしまいましたが……フフッ……ずいぶんと懐かしい姿ですね……」
イギリスは笑いをこらえている。
「笑ってないで、なんとかしろよオヤジ!」
「そのうち戻りますよ、勝手に飲むからです。自業自得です。」
「マジかよ……しばらく、ずっとこのままなのか……?」
アメリカは気落ちした様子だった。
「かわいくて、良いではありませんか」
そういって、イギリスはアメリカをヒョイと抱き上げると、頬ずりした。
「やめろ暑苦しい!」
「フフフッ、弱いですね〜」
イギリスはアメリカの弱々しい抵抗に、ニコニコと笑みをこぼした。
「……クソッ!降ろせ、馬鹿オヤジ!」
その時、アメリカの腹がグゥーと鳴った。
「まずは、朝食にしましょうか」
「そういや、オヤジどこ行ってたんだよ」
「アメリカこそ、どこに行っていたのですか?だいたい想像はつきますが」
「だったら聞くなよ」
「香水と酒の匂いがプンプンします、お風呂にでも入りますか」
「ちょ、一国で入れるから!」
「私がすみずみまで洗って差し上げますよ」
「いやあああーー!!変態!誰か助けて!」
「フフッ、だれも来ませんよ、それに変態ではありませ」
ーーピンポーン
「お、来たか」
「チッ、時間稼ぎはこのためでしたか」
イギリスはアメリカを抱っこしたまま、扉を開けると、日本とにゃぽんがいた。
「遊びに来たよ!アメリ……可愛い!だれ、その子!?イギリスの隠し子!?よしよーし!いいこでちゅねー!」
アメリカはにゃぽんになでられて、まんざらでも、なさそうだ。
「アメリカですよ、この子は」
「オレだぜ!」
「……は?マジなえたんですけど」
にゃぽんは顔をしかめて、日本の後ろに隠れる。
「姉さん……」
日本は苦笑いした。
「チッ、言わなきゃ良かったか……」
「まずは家にあがってください」
「おじゃまします」
「おじゃましまーす!」
日本、にゃぽん、アメリカは一緒にマ○オカートをしている。
「よっしゃ!あたし一位だ!」
「私は二位ですね」
「オレ四位なんだが……」
「どうやら、反射神経も鈍るようですね」
「そもそも、なんでアメリカは小っちゃくなったの?」
にゃぽんがイギリスへたずねる。
「テーブルに置いていた、幼児化薬をアメリカが勝手に飲んだからですよ」
「へえ〜それって、まだあったりする?」
「ありますが……」
にゃぽんは立ち上がり、イギリスへ近づくと、何事かを耳打ちする。
「……まあ、いいでしょう」
「やった!」
「……な、何を話していたんでしょうか、悪寒がします」
日本は両腕をさする。
「さあな。でも、碌なことことじゃねーだろ」
「私……急に帰りたくなってきました。」
「にゃぽんとオヤジを押し付けないでくれ、あのコンビは色々とヤバイ’」
「……そ、そうですよね。すみません」
日本は気が重そうだった。
「オヤジー!なんか、お菓子あるか?」
アメリカは小腹が空いていた。
「ちょうど、フランスに貰った物がありますが、毒が入っていない保証は出来ませんよ」
「保証できるものを出せよ……」
「じゃあ、あたしが作ろうか?」
「お願いしてよろしいですか?私の手料理は美味しすぎて永眠する国が出てしまいますから」
「だと思ったよ!」
「…あはは」
日本は苦笑いした。
「クッキー焼けたよ!」
にゃぽんが言った。部屋にはクッキーの甘い匂いが漂っている。
「紅茶は、アールグレー、ダージリン、アップティー、カモミールがありますが、どれが良いですか?」
「アールグレーでお願いします」
日本が言った。
「氷はどうしますか?」
「お願いします」
「あたしはアップルティー」
「オレはレモンティー」
「まったく……」
イギリスは少し不満げだったが、冷蔵庫から既製品のレモンティーを取り出して、コップに注いだ。
「お、うまそう。流石にゃぽんだな!」
皿の上には、クッキーがキレイに盛られていた。ゆげがフワフワと上がっており、まだ熱そうだ。
「まあね!」
「熱いので気をつけてくださいね」
アメリカがバクバク食べ始めるので、日本はなくなる前に食べようと思い、クッキーを一枚食べた。サクサクとした食感のクッキーで、やさしい卵の味がする。黒い部分はチョコチップだった。出来立ての熱さでチョコチップが溶けかけている。垂らりチョコが舌へこぼれる。
「アチッ」
日本は火傷した。
「あはは、急いで食べるからだよ〜」
そう言ってにゃぽんは日本の紅茶を取ると、日本へ持たせた。
「ありがとうございます」
そう言って、日本が紅茶を飲んだ。
ーーーボフン!
日本が子どものように小さくなった。
「やりい!」
にゃぽんは嬉しそうだった。
「なかなか、愛らしいですね」
「……やはりですか」
「元気だせよ、日本」
気落ちした様子の日本の背中をアメリカがポンポンと気遣うように軽く叩いた。
「……はあ、父さんに何て言いましょう」
にゃぽんは口元をモニョモニョさせながら、日本とアメリカの写真を取った。
「よし、送信、っと。」
「え、にゃ、にゃぽん?」
日本が動揺したように言う。
「ふっふっふー!パパに送ったよ!」
「マジですか……」
日本はうなだれた。
「え、そんなにヤバイのか?」
アメリカが不思議そうに聞く。
「ヤバイもなにも、あの日帝さんは……」
ーーピンポーン!
「今日は来客が多い日ですね」
イギリスは玄関に行き、扉を開ける。
ーーバビュン!
イギリスの横を何かが横切った。
「日本!」
「おわっ!?」
「相変わらず爆速だね!」
日帝が一瞬で日本を後ろから抱きしめ、膝に乗せて頭に顔を埋めてスーハーする。
「ヒイッ!?」
日本は悲鳴をあげて逃げようとするが、ガッチリホールドされており、弱体化しているので無理だった。
「おおう、確かにヤバイな……」
「なんで、こんなに可愛くなってるんだ、可笑しいだろう、神様は何でこんなに可愛い国をこの世に誕生させたんだワタシの為か、いや世界のためだ、コレは全世界で保護すべき可愛さだ、国宝にすべきだ、崇めるでべきだ、そうだ日本を崇める宗教を作ろうそうしよう……」
日帝はブツブウとつぶやき続けている。
「パパ、今日も日本だいだい大好きだね〜ちょっと妬いちゃうよ?」
「もちろん、にゃぽんも大好きだ。ほら」
そう言って、日帝は腕をにゃぽんへ差し伸べると、にゃぽんは嬉しそうに腕の中に収まり、日帝の膝の上へ日本と隣り合って座った。
「オレも」
「死○!」
「それ隠す場所ちがうだろ」
「日帝さんでしたか、お久しぶりですね。ですが挨拶くらいはして下さい」
リビングにやってきたイギリスが告げる。
「それは悪かった」
「まあいいでしょう」
そう言ってから、イギリスはアメリカを抱き上げ、膝の上に座らせた。
「な、なんだよ?」
「したかったのでしょう?」
「いや、オレはにゃぽ……なんでもないです」
アメリカは日帝に『殺してやろか?』という威圧感を限界まで見開かれた目に感じた。これ以上は、確実に殺されると思い、口を閉じた。
「そうですか」
イギリスはアメリカの頭を優しくなでる。
「なんだか、懐かしいですね」
「そうか?」
「はい、昔はこうやって膝の上にのせて絵本を読み聞かせていましたが、今はもうで出来ませんからね……定期的にこの薬を購入するのも、良いかもしれません」
「やめろ」
アメリカが言った。
「くれ」
日帝が言った。
「いいね!」
にゃぽんが言った。
「やめて下さい」
日本が言った。
「多数決で購入決定です」
「反対多数で、否決だ!」
「嫌です。こんなにも、弱っ……愛らしいアメリカをたんのう出来るのですから、また買います」
「いま、弱いって言っただろ!?」
「フフフ、気のせいですよ。これでジャンクフードを取り上げられるとか、思ってませんよ?」
「それ、ぜったい思ってるヤツだろ!!??」
「なるほど……ワタシもこれで、日本を会社に行かせなくて済むな」
「止めて下さい!?」
「モ○スターも全部とり上げちゃお!」
「私の生命線を切らないでください!」
「危険を侵さなければ良いだけだ」
「そうそう、休暇も大切だよ?今日みたいな日をもっと作ってよ!」
「そ、そうは言われましても……ドイツもインドも頑張っているので、私だけ抜ける訳にはいきません。」
「……殺すか」
「休みます!休みますから、ソレだけは止めて下さい!!」
「やったぁー!!これで、いっぱい女装させられる!」
「目的はソレですか!?」
「ワタシも見たい」
「日帝さんまで!?」
「オレ……な、なんでもないっす」
アメリカは日帝に射殺さんばかりに睨まれた。背後に地獄の閻魔の姿が見える。
「そろそろ、日が暮れますね、今日の所はお開きにしましょうか、後は各々で楽しみましょう」
そう言って、イギリスはアメリカに優しげな視線を落とした。しかし、口元はピクピクと動いており、ニヤけるのを耐えていた。
日本とアメリカの幼児化が解けたのは、翌日の朝だった。ソレまでは、各々の家庭で可愛がられたのだが、ソレはまた別の話。