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蟷螂の斧
力のない者が、自分の力量も考えずに力の強い者に立ち 向かうこと。
むだな抵抗のこと。
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この世界、というか。この近くでは争いがよく起きる。
王族への反乱。王族は代々自分勝手な政治を続け、それでも政権を握っていた。
王族は戦闘がどの代も強く、負けたことがないから。中でも今の王子はとても強く、誰も勝てないとさえ言われる。
「 勝てないってわかっとっても 、! いらつくやん、 」
K『いやまぁ、そうだけどさ。 』
誰かが反乱するしかない。だって俺の親は今の王族のトップ『ニキ』の奴隷として働かされ、友達だってこのキャメ以外売られたり殺されたり。俺の故郷を焼かれた。そんなの、認めない。
だから、一年後。ほとんど自殺の特攻をすることにした。
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少し肌寒い、秋のような冬のような季節。
王族のパレードのすきに、俺は『王子様』を狙って銃をはなつ。
バン。 少し狙いは外れたが王子の肩に当たる。国民がざわつき、喜びの声をあげたり驚きの悲鳴を響かせる。俺は銃をポケットにしまい、 逃げようとして。
その時、王子の黒い瞳が静かにこちらを見ていた。
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少しして、 俺は絶体絶命。王子を目の前に剣を向けられている。国家反逆罪。打首。
まぁこれはほとんど自殺のためなんだ、別にいい。少しでも勝てるなんて、思ってない。
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断頭台に俺の首がかかる。その時、憎たらしい、恨むべき存在の声が。
「 罪人 、白井裕太 は 俺が 自宅監禁部屋にて 保管することを 誓う」
信じられない言葉。 もはや死にたかった。どうせもう、両親も生きていない。
だから、1人になったから。死んでしまいたかったのに。
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昔描いた国家反逆罪のifか前夜って感じ