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主「では続きどうぞ!」
主「ではSTART☆」
エリカ「楽しみだね。中学!」
加奈「うん、楽しみ!」
マスコットを買った日のことを思い出していた加奈は、となりを歩くエリカに声をかけられはっと我に返った。
エリカ「ほらっ、早く行くよ、加奈!」
加奈「ん?」
エリカ「教室に行くよ、私日直なんだってば」
加奈「あ、そうだった!」
歩くスピードを速めながら、加奈は思った。
(私、エリカと友だちでよかったな。私たちは大の仲良しで、これからもずっとそう……………)
四時間目は体育。プールの授業だったが、エリカが休むと聞いて、加奈も休むことにした。
更衣室で、水着ではなく体操着に着替えていると、エリカが言った。
エリカ「あれっ加奈もプール休むの?」
加奈「うん。お腹痛くて~」
(なぁんて………エリカといないとつまんないもんっ)
お腹が痛いというのは嘘。親友のエリカもいないのにプールの授業にでたくなかったのだ。
エリカ「大丈夫?」
加奈「あ、う、うん!全然平気!」
(ま、ホントはズル休みなんだけどね)
水泳をしない生徒は、かわりにバレーボールの練習をすることになっている。
着替え終わったふたりは、体育館に向かった。
エリカ「んじゃ加奈、バレーのペア、くも!」
加奈「オッケ!」
ふたりはちょうどいい距離まではなれて、早速パス練習をはじめた。エリカのあげたトスが、ぽーんと天井近くまで上がり、落ちてくる。
加奈「ちょっと高いよ~!」
エリカ「あはは、ごっめ~ん!」
しばらく練習をしていると、少し離れた場所から、大きな笑い声が聞こえてきた。
??「ぎゃははは」
??「んだそれーっ!」
加奈は声のするほうに顔をむけた。
体育館の隅で、塚本美々と赤井千佳代が座りこんでおしゃべりをしている。
美々「知ってた?三年にちょーかっこいい先輩がいるんだって~」
千代「知ってるし。それってバスケ部じゃね?」
美々「違うって(笑 帰宅部だよ!」
千佳代「え、マジ?帰宅部の方は知らないや~(笑 」
(すごい。堂々とサボってる)
加奈は、大騒ぎしている美々と千佳代をちらちらと見やった。
ふたりはクラスの中心的な存在で、さからえない雰囲気をかもしだしていた。
(塚本さんたちとは、あんま話したことないや…………)
すると、近づいてきたエリカが、加奈にそっと耳打ちした。
エリカ「あんま見ないほうがいいよ、あの子達ガラ良くないから」
加奈「え?そーなの?」
エリカ「うん、塚本は塾が一緒だったから。」
加奈「エリカがそう言うなら、あんまり近づかないようにしよっと。ありがと」
(ふぅん………ガラが悪い………)
加奈がまたちらりと見ると、美々と目があってしまった。
美々は千佳代と目くばせし、加奈をバカにするようにけらけらと笑った。
(なんか嫌な感じっ………)
加奈が眉根を寄せると、エリカが言った。
エリカ「気にしないほうがいいよ。それより、バレーの練習しよっ!」
加奈「そうだね~」
こうして何事もなく体育の授業は終わった。
加奈「エリカ~、一緒に帰ろ!」
加奈がカバンを持ってエリカの席に行くと、エリカはホームルームでみんなから集めたプリントをまとめていた。
エリカ「ごめん、私残らなきゃ」
加奈「え?一緒に帰れないの~?」
エリカ「そ~、なんか日直だから手伝えって!このプリント職員室に持ってかなきゃ」
エリカは立ち上がり、プリントの仕分けをはじめた。
エリカ「結構時間かかりそうだから、加奈は先帰ってて」
加奈「………………うん」
主「続き学校帰ってきてから書きます!」
主「ではおつぬしっ!」
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