「 なんでそっちは覚えれんのさ…てか仕事は? 」
「 休憩 」
「 ふ、ふふん。俺はまぁ?ちゃーんと仕事してるので? 」
「 俺だって仕事やってる時はやってますけどォ~?あ、てか内科最近どうよ。 」
ほんとにね…瑛也は言い方がうぜぇ。
でもまぁ…仕事の事はちゃんとしてんだよな…
「 もうね、ほっとんどインフルだべ。真剣に皆はよ予防接種しろって感じ。 」
あー…大変なのね。瑛也の方も。
「 おー。今年もインフル早いなぁ…職員もそろそろ打たなきゃか… 」
「 だねー。俺も今日中には打とうかなぁ… 」
こいつ、自分で自分の腕に注射器打つの見てるとなんか怖いんだよなぁ…
「 だよな…どうせ外科、内科関係なくピークになったらワクチンの方に移されるだろうし… 」
「 優君上手いよね。誰で練習したの? 」
「 え、香音。 」
「 はぁ?!本気で言ってる…?! 」
「 ごめんて…!ほんまごめんじゃん… 」
あぁ…もうこれだからリア充は怖い。
「 ふぅ……あ、練習で思い出した。ウチんとこのナースくん2人居んだけどさ。ちょっと前に注射の練習しときなよって言ったのよ、俺。そしたらその2日後ぐらいに2人とも二の腕辺り痣酷くってさ~。練習したんだねって感じ!!めんこえべ? 」
「 ひょえー。偉いじゃん。ま、一発で練習の間は綺麗に打てないしなぁ… 」
「 んだべ。 」
すると国枝のピッチが鳴る。
「 はい。外科、国枝です。ん、はい。……はい。ん、わかりました。 」
「 どったの、呼び出し? 」
「 手が回んないから帰ってこいだって~ひどくね~? 」
最悪すぎ。俺もうちょい瑛也とかと話したかったんだけど…
「 ハイハイ。ガンバガンバ。 」
「 はぁ…んじゃね… 」
「 んー。 」
俺は軽く手を振る。
「 よーし、俺もオーダーミスどうなったかだけ聞いて仕事もーどろ。 」
春宮も軽やかに歩き始める。
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