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妻を見送った俺は、さっそく行動を開始した。変わらない美味しさの朝食をすませ、自室のオーディオ関連の箱から、ホームカメラを取り出した。子供が小さい頃に、行事や家族旅行を撮った思い出がある。今は子供も自立して、それぞれ一人暮らしをしているので、このカメラの役目は終わっていた。
カメラのバッテリーが撮影可能なことを確認すると、妻の部屋に入り、カメラを隠す場所を探しはじめた。レスが続くようになってからは、夫婦別室にしている。出来るだけいいアングルで撮りたいが、ハッキリと置けば当然バレる。迷ったあげく、着替えが見えそうな角度を想像して、物陰に置くことにした。
身支度をして、妻の部屋に行き、カメラ録画ボタンを押す。このまま最長で6時間は録画できるはずだ。さて、外で何をして、時間をつぶそうか?そうだ、仕事終わりの真理と会うことにしよう。今日は会う約束をしていないが、少しくらいの時間は会えるかもしれない。
最後に、確認のため、カメラを見る。順調に録画を示すランプが光っている。これで、妻の着替えが上手く撮れていれば、いいオカズ動画になる。俺は上機嫌で、真理へと会えるかどうかのメールを送った。
真理からは、すぐに返事が来て、少しくらいなら会えるという。妻が車を使っているので、仕方なく徒歩で向かう。最近デスクワークが多いから、運動にはちょうどいい。真理は同じ市内の複合施設の中で歯科助手をしている。待ち合わせ場所には、すでに勤務を終え、私服に着替えた真理が立っていた。初夏らしい、さわやかなワンピース姿だ。スマホを操作しているところをみると、真理も夫か子供に帰りが少し遅くなるとでもメールしてるのだろう。
「真理、おまたせ。お疲れ様」
「本当に歩いてこられたんですか?こんな時間でも暑いから、とりあえず車内に行きましょ」
真理の車は店舗や歯科医院がある2階の上、3階に駐車していた。立体駐車場で、一部は従業員専用となっていて、真理の軽自動車は、柱と柱の間、ちょうど1台分だけ駐車できるスペースにあった。歩きはじめると、真理が身を寄せてきて、手をつなごうとする。まだ職場の消毒液の香りがするなかで、真理のきちんとまとめられた黒髪からシャンプーの香りが混じり、とても幸せな気持ちになった。
「どうしたんですか?急に会おうだなんて、、んっ、っ、ぁ」
車内に入り、運転席に座り、荷物を後部座席に置こうとする真理にキスをする。最初は慌てていた真理も、事情が飲み込めないままに舌をからませてくる。数分間、車内には、ひたすら唇を重ね、吸い、舌を淫らにからませあう音だけが響いていた。
「っ、、いきなりだなんて、、」
「朝の続きだよ、真理」
素早く座席を倒されるまま、こちらを見つめてくる真理にふたたびキスをして、ワンピースの胸もとを押し上げている豊かなふくらみに手を添える。たとえ布地やブラジャー越しに触っていても、真理の体温や柔らかな感触は手のひらに伝わってくる。
妻の胸も決して小さくはなく、2人並んでも変わりない大きさだ。だが妻は、胸を触っても反応は薄い。新婚時代こそ、多少は揉みほぐすたびに小さな喘ぎをしてくれたが、子供を産んでからは皆無に等しい。真理は反対に、愛しく思えるほど、房肌を手のひらで撫であげるたびに、甘い喘ぎ声を聞かせてくれる。
「んっ、あ、、はぁっ、ぁん」
「真理、かわいいよ」
「そんな、、恥ずかしいっっ」
ふと車内の時計に見ると、いつもの仕事ぶりなら、そろそろ妻が帰ってくる時間だ。結果的には、こちらの方が遅く帰ることになってしまうなと、悪びれることもなく、ワンピースの裾に手を持っていく。
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