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赤白なんか珍しいなぁと思ってニマニマしながら読ませていただきましたぁ♪ なんかさ、るなちって情景伝えるのほんと上手だよね😭←語彙力 想像できちゃう💭💭💭 流石すぎます✨✨ (生意気でごめんね)
、
ねえすき ペアもだいすき🫶🏻 最後の桃くんの 明日は晴れるといいね が 明日はいいことがあるといいねみたいな?感じがしてよき すきです
驚いた
こんなところに人がくるなんて 。
赤 ) そんなところでなにしてんの
白 ) 見てわからん?サボりやサボり
赤 )サボりねえ …
白 ) お前こそなんでいるん 、 生徒会やろ ?
赤 ) ……… うん
2人並んで校舎裏の隅に縮こまる 。
態度の悪いめがねのそいつは 、
生意気だが体はボロボロだ 。
赤 ) 学校なんか来なきゃいいのに
白 ) …… 家にいたくないんやもん
赤 ) あそ ……
お互い名前も知らないのにこんなに馴れ馴れしく話すのは意外と変な話だが、 向こうは何も気にしていないようだ 。
赤 ) じゃあ俺、戻らないと そろそろ怪しまれるから
白 ) おん ……
なんとなく教室に居ずらいと思い始めたのはつい最近のこと 。
授業中によくお腹が痛いと抜け出しては校舎裏でサボる 。
あいつもよくあそこへ行っているのだろうか
“ 生徒会 ” という座にいる以上 、 俺は優等生でいなければならないのに 、 本当にみっともない
もう 疲れてしまった
夏の日の出来事 。
いつものように校舎裏で有栖とやらと無言の時間を過ごした 。
でも、これが一番気楽で落ち着く時間ではある 。
白 ) 夏祭り 、 誰かと行くんやろ ?
赤 )え? うーん …
多分先輩達と行くでしょ
白 ) そうなんか …
赤 ) … なんで ?
白 ) あ、いや …
話を詰めれば詰めるほど有栖は下を向く 。
そういえば、初めて会った時家にいるのが苦痛と言っていたのを思い出した 。
見る限り誘ってくれそうな友達もいないのだろう 。
憐れなやつだ 、 可哀想に
顔を覗き込もうとしても覗けない 。
横顔のラインだけが 俺の目に映った 。
よく見ると意外と綺麗な顔立ちをしてる 。
ちゃんと教室に行けばモテそうなのに 。
赤 ) しょーちゃんさ ……
白 ) …… ん ?
赤 ) …… 間違えた 有栖さ
白 ) …いや 、 ええよ さっきので
赤 ) あ … そう 、
赤 ) 夏祭り、一緒に回る ?
白 ) … ええの
赤 ) うん 、 先輩もいるかもだけど
白 ) … 考えとく
夏祭り当日 、
気合いの入った浴衣姿 とまでは行かないが一応浴衣を着て集合場所でスマホをいじる 。
すると奥からゆっくり白髪が近づいて来るのが見えた 。
赤 ) … しょーちゃん
白 ) お待たせ ………
あまり気合いの入った服では無いが 、
眼鏡を外して花の髪飾りをつけている 。
赤 ) かわい
白 ) あ 、 ありがとな … 、
少し頬を赤く染めてそっぽをむくしょーちゃんは
どこか乙女に見えた 。
白 ) … 浴衣 、 似合っとる
赤 ) … ありがとう 笑
桃 ) 狙って狙って ~~ ……
パンっ
赤 ) 取れた … !!!
桃 ) りうら射的上手いね ~ ! 笑
赤 ) ありがとう … !!
景品で取れたうさぎのぬいぐるみ 。
羨ましそうに隣で見ているしょーちゃんに、ぬいぐるみをそっと手渡した。
白 ) え っ …… ええの ??
赤 ) うん 、 いいよ
白 ) ありがとう ……
ぬいぐるみの目をじっと見つめた後頭を優しく撫でた 。
可愛いな 、 やっぱり こいつ 。
白 ) りうちゃ ~~ ん !! ラムネ落としたぁあ っ 泣
赤 ) はあ ?! なにしてんの っっ
本当にラムネが爆発している ……
ほんとに先輩か ?? このあほ 。
白 ) … 笑
赤 ) … ぇ
水 ) どぉしよう 泣泣
赤 ) ま、まぁ … また買えばいいよ
今、笑った ?
あの顔が一生頭から離れない 。
ふわっと微笑む彼の顔は、本当に綺麗だった 。
桃 ) そろそろ 俺らは帰ろうか 。 りうらは ??
赤 ) あ ~ 、 …… 俺はもう少しいようかな
桃 ) わかった 、 またね ~~ !
赤 ) うん ! また
白 ) … ええの ? 俺だけのために 。
赤 ) 当たり前じゃん
白 ) …… やっぱり 、 りうらといると落ち着くわ
赤 ) ……
白 ) 家にいても 、 殴られて蹴られて大変なんやもん … 笑
赤 ) … しょーちゃん 、
白 ) … なんや ?
赤 ) あのさ ……… ッ
赤 ) ッッ 危ない … !!!
赤い飛沫が 目の前に散った 。
鋭く大きなブレーキ音を立てて 、
大切なものを 、 引き摺り壊した 。
赤 ) ぁ ……… あ ……
周りが騒ぎになっている 。
事故だ 、人が轢かれた 、 … って
赤 ) … しょーちゃん ………… ?
赤 ) 嘘だよ …… ね ………
俺はゆっくりとしょーちゃんに駆け寄った 。
腕は120度ほど変な方向へ曲がっていて 、 頭からの出血は止まらない 。
もう、既に意識はなかった 。
出血を抑えるために 、 必死に傷を塞いだけど 、 吹き出るように溢れる血液は 、 この手じゃ抑えきれなかった 。
赤 ) やだ …… やだ 、 やだ ッ やめてよ … やだ … !! 泣
花の髪飾りはいつしか消えて 、 目の光も失われた 。
もう 、 何もない
桃 ) あ … りうら 、! あの時 、まだいたんでしょ 、 大丈夫だっ …
赤 ) 言わないで
桃 ) え …… ぁ … 、
赤 ) お願い … ッ 、 やめて ………
俺がもっと早く動ければ 、
もっと 、 違う未来が見えたのかな
きっとしょーちゃんの未来は 明るかったはずなのに 。
桃 ) … 明日は 晴れるといいね