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どうも。1話の最初をご覧した通り不快になるような言動はお断りします。それではご覧ください。
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オリバー)どうしたの。何か悩み事でも?ああ、今日で最後だから?(笑)
彼は笑いながら当たりを答える。
オリバー)図星か、まぁ最後だしそんな暗くしないで、明るく、ね。
落ち着いた様子で述べてくる彼を見てホッとする。ほんとにこれが最後なのか?という風に思うがこれが本当の最後。もう会うことは一度も無いだろう。だから今だけ、楽しく過ごそう。…とは言っても何をしよう。あまりの悲しさに何も思いつかない。
レオス)…何かする事有りますかねぇ、
お茶を一口飲めばそう彼に述べる。その味はとても美味しく自分好みの味。少し苦くて多少の甘みが有り彼も好きそうな味。このお茶を飲めるのも最後かも。
オリバー)んー、どうしようか…あ、外でも散歩に行きます?今日はとても暑いんで休憩に喫茶店に行きましょ。
彼のその提案はとても良かった。
レオス)良いですねぇ、そうしましょう!
先程よりも元気になり彼も満足している様子。
オリバー)では行きましょうか。
彼も自分も準備が済み、外へ出る。
レオス)やっぱ暑苦しいですねぇ、
オリバー)だね。まぁ少しの間散歩するだけだから、大丈夫だよ。
それから色々と今迄の話や最近の話、そして今後の話を楽しく話していた。喫茶店が見えてきた。
オリバー)喫茶店行こうか。
レオス)ですねぇ、行きましょう。
喫茶店のまわりには夏の定番。色鮮やかな風鈴がチリンチリン、と愉快な音を立てており思わず笑みが零れる。扉を開けると風鈴とは違って大人し気の有る鈴がチリン、と鳴らしている。綺麗だなぁ、なんて子供じみた事を心の中で呟く。席へつくとメニュー表を見てホットとアイスの珈琲を二つ頼んだ。ホットの珈琲は自分でアイスの珈琲は彼。はぁ、美味しい、なんて呟いては落ち着きますねぇ、と更につぶやく。この時間も楽しい。彼と喫茶店なんて何年ぶりだろう。少し懐かし気のある喫茶店は思い出が詰まっている様な気がした。…?辺りを見渡すと一つの写真が有り、そこは何年前かに彼と一緒に行った喫茶店がうつっていた。もしかしてそれってここ…?最後に来れて良かった。自分は思わず涙が溢れるが彼にはバレないように珈琲を一気飲みする。
レオス)あっち、
と一言述べると
オリバー)ふふ、そんな一気飲みするから。
ふふ、と笑う彼が一人。とても楽しそうだ。
オリバー)…そろそろ帰ろうか。
こくこく、と頷けば席をたち会計場所へと向かう。
レオス)私が奢りますね、
オリバー)そんな、自分から誘ったんだからレオスくんは奢らなくても良いよ。
やっぱり優しい。
レオス)分かりました、何かすみませんねぇ、
彼の会計が終われば喫茶店から出て、彼の家へと向かう。…あと四時間か。時間がたつのは早いな…自身の腕時計を見て心の中で呟く。はぁ、と一つ溜息をつけば
オリバー)まだ時間はありますよ。早く家へ帰って沢山話そ。
……