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ミディアム位の黒い髪
雪のような白い肌
細く長い手足
ピンクに染まる唇と頬
女神のような天使のような
本当に一般人か疑うくらい
魅力な女性は 、こちらを見つめた儘 、喋らない 。
意を決して 、肩を軽く叩いた 。
ビクンと肩を上げ 、驚く貴女
「 あ 、すみません 、 」
思わず謝ったが 、
目を見ても目が合ってる気がしない 。焦点が合わない 。
「 いえ 、こちらこそ 。 」
その声は酷く落ち着いて
暖かかった 。
「 目が見えないもので 、 」
全ての辻褄が合うような 。
不思議な感覚に陥る。
思えば、あまり盲目なことに驚かなかったね。
「 そうなんですね 」
「 … 、お探しの花はなんですか ? 」
その甘い声に目的を思い出した 。
お見舞い用だから、なんだろう菊とか?
生憎、花と関わりが無さすぎてお見舞い用に合う花が分からない 。
けど、少しでも目の前の人にダサいところは見られたくない。
「 き 、菊です 。 」
「 菊ですか、それはご愁傷さまでした 」
「 え 、? 」
ご愁傷さまって、まだ爺ちゃん死んでないんだけど。
菊ってもしかして弔いの花だった!?
「 ぅゎ 、恥ず 、
お見舞い用の花をください 」
クスッと口に手を当てて笑う仕草に心が高鳴った。
お淑やかな笑い方にクラスの女子と比べてしまう
「 お見舞い用でしたら 、
スイートピーとカスミソウはどうでしょうか 」
花の名前を聞いても花が出てこない。
けど、きっと定番で良い花なんだろう
目の前の人がそう感じさせてくれた
「 じゃあ、それ買います 」
「 はい ! 」
そんなたった2文字でさえ、
いいな、と思わされる 。
スイートピーとカスミソウの綺麗な花束を両腕で抱えて、病院へと歩き始めた。
「 やば 、 」