💡がきもおじにストーカーされる話。自主規制オンパレードがあります。ご注意ください。
ご本人様とは関係ありません。
💡視点
大学の講義とメカニックの仕事もやっと終わり帰路につく。今日もまた。オレの足音と、もうひとつの足音。大きな足音ではないけれど。オレが歩を早めればもうひとつも早くなる。
ここ1週間ずっと続いている。恐らくストーカーだろう。オレは男だ。ストーカーなんか初めてで恐怖しかない。ココ最近なんか持ち物もいつの間にか無くなっていたりするのだ。もうそれを返して欲しいとは思わないが。
だから最近は家には帰らず、西の拠点に戻るようにしている。みんなには言えていないが、家が知られてしまっては困るし、何かあった時に誰かいれば心強いから。
「…ライ?」
「あ、小柳」
拠点の扉を開くとロウがいた。誰かがいることに安堵の気持ちが溢れる。
「なんでこんな時間にこっち来てんだ」
「あー…実はさ」
話すなら今しかない、そう思い口を開こうとすると
ドンドンドンドン
と扉を叩く大きな音が聞こえた。
「誰だ」
静かで低い声で響くロウの声。確実にあいつ、あのストーカーだ。最近は敵の出現も多く、それだけで手一杯なのに純人間にここまでの迷惑をかけられるとは。
「ロウ、無視して」
「…了解」
少し不服そうに頷く。被害がオレだけならまだしも、周りの人間にまで及べば話は別だ。一刻も早く片付けなければならない。
ポツリポツリと話す、この扉を叩く主について。
「つまりドア叩いてる奴はお前のストーカーってことね」
「そ、ずっと言おうか迷ってたんだけど…ここまで来るとね」
こんな話が終わる頃にはもう扉を叩く音は聞こえなくなっていた。これからもっと酷くなるのかもしれない、と思うと言いようのない不快感が込み上げた。
「もう他の奴らには言ったか?」
「いや、ロウだけ」
「…よし、俺が何とかしてやるよ」
「え?」
「あと3日くれ」
そう言ってロウは拠点を出ていった。
そのままずっと続いたストーカー行為。どんどんすることもヒートアップしてきて今や好きなことすらやる気が起きなくなっている。
今日で1週間と4日目。本当にストーカー行為は無くなった。どうやったんだ?
「ライ、いる?」
「あ、小柳…」
彼は男性を引き摺りながら入ってきており、オレを見て興奮しているその男は嫌でもオレのストーカーなんだと分かった。
「こいつ、こいつがストーカー」
「…なんでストーカーしたの?お前」
「前助けてもらっただろ?そのときのお前は危なっかしいところもあって僕が守らないとと思ったよ。そしたら案の定こんな物騒な奴もいるしお前もお前で他のヒーローからいじめられてるし」
「は?それ俺聞いてねぇんだけど」
「別にいじめられてるわけじゃない…」
「とにかくお前には俺しかいないから守ってやってたんだよ」
「別にお前しかいないわけじゃないし守ってもらってもない、勝手な妄想するな」
男はオレが喋るたび気持ち悪い笑みを浮かべる。いわゆる彼氏面して楽しんでただけだろう。オレのこと男って分かってんのか?
「というかさ、オレ男なんだけど。それ分かってんの?」
「もちろん知ってるに決まってんだろ。お前に---があって---して----とかしてるとこ想像すると興奮するわ」
自分でわかるほどオレの顔は引き攣っていたと思う。ロウも同じ。
「もういいわ。警察に出してきていい?」
「うん、ありがと。いろいろ」
「いやいいよ。でもお前後でいじめられてるヒーローの話しろよ?」
「…はーい」
その後も男は何か言っていたがロウに引き摺られながら出ていった。
コメント
2件
好、、
なんかわかんないけどぶっ刺さりました! ガチで💡は可愛いんよ…