*第六話* . パニック故の慟哭 _ 。
僕のメンタルは日に日に崩れていった 。
征四郎に知られてからも 、 もう何日も経った 。
征四郎は僕と向き合おうとしてくれているのに 、 僕が僕と向き合おうとしていない … 。
征四郎が僕の部屋に来た
僕が立ち止まってばかりだから 、 怒りに来たんだろう ?
僕もう 、 疲れたよ … 。
征四郎は僕の前で涙を流した
どうして涙を流すんだい … ?
僕に別れを告げるために 、 ここへ来たのかい ?
僕の頭の中はネガティブな思考で悪循環していた
『お前のことなんて嫌いだ』
『全て忘れるならお前は居ない方がいい』
『誰もお前を心配していない』
僕は幻聴すらも聞こえるようになった
全てが僕に向けての言葉に聞こえた
征四郎の泣き声ですら 、 僕に責任があるかのように聞こえてくる 。
僕は何をすればいいんだ … ?
征四郎を抱きしめればいいのかい ?
涙を拭ってあげたらいいのかい ?
どの選択肢が正解なんだい … ?
「お前のこと … 、 みんなに言うべきだ … 。 みんなお前の話してるぞ … ? 」
僕の … は 、 なし … ?
僕の悪口を言っているんだね …
現場復帰しないから … ?
カンファレンスに出ないから … ?
征四郎としか会わないから … ?
みんな僕のことが嫌いなんだ … (泣
僕なんて … 僕なんて … ! (泣
『そうだ 、 みんなお前のことが嫌いだ 。 』
『お前に戻る場所なんてない』
『みんながお前のことを気味悪がってるぞ』
煩い 、 煩い ! うるさい …… ! ! !
僕は嫌われてなんか … ! (泣
…… (泣
ぼく 、 わぁ … (泣
「僕は … (泣 嫌われてない … ! (泣 」
耳を手で塞ぎ 、 涙を流す僕を見て 、 征四郎は部屋を出た 。
僕に呆れたんだ … 。
征四郎も …
ぼくのことが ……
いやだ … ! そんなはずがない … ! ! !
征四郎 … ! せぃしろぉ … ! (泣
‘ そんなことねぇよ ’ っていつもみたいに言ってよ … ! ! ! (泣
「せいしろぉ … (泣 嫌だ … (泣 」
幻聴は止まらない
征四郎は居ない
パニックで慟哭する僕
部屋に響き渡る僕の泣き声
一つの物音もしない
征四郎は帰って来ない
次第に僕は息ができなくなる
“ ひゅ゙ばッ ッ … ! ” と過呼吸になる 。
僕を救ってくれる人は居ない
数分の過呼吸で意識が止まり 、 僕は眠りに就いた 。
コメント
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天城先生どうなるんだろう、? 本当のほんと~うに続きが楽しみです!!