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長尾side
ハルが、大型の狼のような魔に襲われて倒れた。
人間の許容量の瘴気を受けているから、本当に息をしているのか心配になるほど静かに眠っている。
俺が、そばにいたら…
なんて考えてるうちに、弦月が帰ってきた。
そんな状態は良くないみたいで目を赤くして、口を閉じながら帰ってきた。
「ハル、どうだった?」
「ハルが受けた瘴気が重すぎて、もしかしたらもう還ってこないかもだって…」
「は?」
その時俺もびっくりするほど低い声が出た。
その声に弦月はびっくりしていた、そりゃそうだ。俺がこんな声出るなんて俺も知らないし、弦月も知らない。
救護班が言うには、あと、10日ほどで目が覚めなければもう助からないらしい。
晴の中にも介入できないし、藁にもすがって瘴気を祓って多少でも晴が起きる可能性を高くしてみるしかない…
瘴気を祓って、9日が過ぎた…
あと1日で還ってこないと、ハルはもう常世にはいなくなる。
瘴気を無理やり祓ったからか、ハルの腰から下は半透明になって触れない、
弦月はハルくんが、居なくなっちゃうからって、自分の部屋で大泣きして、寝てしまった。
その時、ここには居ないハルから、通信が入ってきた。
本当に晴か分からなかったけど、晴という名前の知り合いは、アイツしか知らない。いや、『晴』しかいない
「晴!今どこに…」