紫「たっく…何処行ったんだよあいつ…」
瑞が迷子になった。
馬鹿じゃねえのあいつ…、
食べ物に釣られるなんて…
あ?俺?
俺が釣られるわけねえだろ?
くまをこっちに見せんな!💢
紫(はぁ、もうこんな時間なんだけど…)
そろそろ、オレンジ色の夕焼けが見えてきた。
もう夕食の時間と言ってもいいだろう。
紫(なんか、買うか…… あ、コロッケ…)
紫「おっちゃん、コロッケ一つ」
mob「あいヨ!」
紫(とにかく、早くあのアホンだらを見つけて
重めの説教しねえとな…。)
紫 イライラ💢
mob ドン!「ぁ、すみませーん!」走
紫「……?」
mob「坊主、コロッケ」
紫「ぁ、サンキュー…の前に金か……あり?」
何かの間違いだろうか、ポケットを触っても
何もない。…
紫(財布が…無い。)
紫「……!まさかっ!」
俺はすぐ、あの時ぶつかった輩を思い出した。
mob「坊主?コロッケ冷めるぞ?」
紫「ごめん!やっぱそれ要らねえわ!」走
mob「…?」
紫「はぁっはぁ!」
紫(何処行きやがった!あのクソ野郎!)
紫「!…居た!」
mob「笑~~」
紫(集団犯行か… 俺の財布盗むとはいい度胸してんな… 痛い目見てもらうぞ…)
紫「おい、てめーr.」
?「おい、お前ら…」
紫「!」
俺が声をかける前に、1人の女が、輩どもに声をかけた。女はいかにも高級そうな花柄の傘をさして、顔を見えないようにしていた。
?「それ、お前らの財布じゃねえだろ?…クソガキ共」
mob「おい、お嬢ちゃんそんなお口悪いこと言っちゃダメだよ~?」
1人の輩が女の手を掴む。その瞬間__。
mob「ぐ”ッッあ”ぁぁ!?」
女がそいつの腹に一発かました。
そいつはその衝撃で壁に打ち付けられた。
紫「…は?」
mob「この女ッ!やっちまえ!」
輩ども全員がその女に襲いかかった。
紫「あぶなっ!」
?「…ッ!」
紫「……」
女は華麗にその攻撃を避け、 花柄の傘を武器に使い、 輩を次々と気絶させた。
?「……クソが」
傘で顔がよく見えないが、少し怪我がある。
紫「…だ、大丈夫?」
恐る恐る声をかけると
?「…ぁ、財布の持ち主。」
紫「え」
?「これ、貴方のですよね?」
女は、輩のポケットから俺の財布を取る。
財布は多分、輩どもの血なのだろう。
元々紫色だった財布が暗めの紅にそまった。
紫「……」
?「貴方のでは無いのですか?でしたらこの人たちに怪我を負わせたことで先輩に怒られてしまうのでは…?」
紫「いや、これ…俺のなんで…大丈夫だと思います…多分」
?「そうですか~、よかった…」
紫(声はやや低い…まさか)
紫「あの~…貴方って」
?「ぁ~自己紹介がまだでしたね。失敬」
紫「いや、俺も言ってないで同類です。」
赫「改めまして、“俺”の名前は赫と申します。
桃姫の世話係(メイド)をやらさせていただいております。」
紫(やっぱり男~…)
紫「えっと…俺の名前は紫です…」
赫「紫様、よろしくお願いします。」
紫(様付け…)
赫「あの、俺…姫様を探しておりまして。よかったら手伝ってもらえませんか?」
紫「まあ…助けくださったので」
赫「ありがとうございます。」
彼は少し笑ったが、瞳には光はなかった。
赫「姫様…居ませんね…」
紫「…あの、赫さん?」
赫「はい、なんでしょうか…?」
紫「あーたさっきから探す気ある?」
赫「え?」
紫「いや…ご飯買ったり(主に紫の奢り)、風船買ったり(紫の奢り)…完全に遊んでまさんよね?」
赫「………そんなわけないじゃないですか」
紫「じゃあ今の間はなんなんですか…?」
赫「分かりました…ちゃんと探しますよ…」
紫(…よく、分からない…この人)
赫「!…ここは、先輩が言ってたお昼寝スペースの薔薇の楽園!」
紫「多分違いますね…」
ついた先は、薔薇がたくさんある場所だ。
赫「ここなら、サボれるのでは…」
紫「さぼったらダメでしょ…」
よく顔を見たら人形のような顔をしていた。
目にも光がなく。
一瞬、人間かどうか疑ってしまう。
赫「紫様、…俺とお友達になりましょう」
紫「え?」
彼はそう言いながらスカートを捲る
紫「な、何して!?/////////」
彼は太ももにナイフを収納する
ベルトのようなもの『シース』から
ナイフを取り出す。
紫「……?」
一瞬、『あんなことすんのか』と焦った。
彼は自分の指にナイフをつけ、
切った
紫「…は?」
赫「……」
そして、俺の口の中にその手を入れる。
舌を絡ませてくる
紫「ちょ!?」/////////
そして、俺の口からその指を出す。
彼の指には俺の透明な糸と血がついている
紫「なにして…」
俺が混乱していると、彼はその指を
彼の口に入れた
紫「はぁ!?/////////」
いわゆる間接キスだ…。
紫「何して…/////////」
赫「はい、これで契約成立です。俺たちはお友達ですよ。」
紫「……/////////」
赫「おかしいですね…先輩に教えていただいたやつなんですが…何処かで間違えた?」
紫「アンタの先輩変態すぎ……どう言う人なの?」
赫「よく、スイカ頭と呼ばれています」
紫「なんだよそれ…」
赫「まあ、これでもう俺と紫様はお友達ですよ…約束です」
紫「…はいはい、」
赫「…姫様、何処に行ったんでしょうか」
紫「…なんとなくだけど、俺の知人と仲良くしてそう(笑)」
赫「なるほど……」
紫「…つか、ぽっぽにまだ血ついてるけど?」
赫「大丈夫です。これを先輩に見せに行きますので。」
紫「は?…なんで?」
赫「先輩は、怪我した俺が好きなので」
紫「……は?」
紫「それって…どういう意味…?」
赫「!…姫様が居る」
紫「ぇ?何処に…?」
赫「40㎞先に居ます。」
紫「…え?」
目を細めても見えない。
彼は片方につけている包帯を取り。
紅瞳から黒い光を灯す。
赫「誰かといる……行かなくては」
紫「はっ!?ちょ、待って!」
赫「紫様、また会いましょう」
そのまま、赫は姿を消した。
紫「…まじで、なんなの?」
コメント
1件
赫ちゃん…40㎞先て…