🇨🇳🇻🇳のNLです。
アメ日帝要素もあるのでタグ付けました。
NL注意
ベトナム視点
日帝「久し振り、ベトナム。」
ベトナム「ん、あぁ、久し振り。」
第二次世界大戦が収束して暫くした頃、アジアは殆どの国が独立していた。フィリピンなどまだ独立出来てない国もあったが、そのうち出来るだろう。
さて、今日私はアジア諸国のパーティーに来ている。第二次世界大戦収束記念らしい。連合国は対戦処理で来れなかったらしいから、実質食事会だ。
日帝「中国はいないのか?」
ベトナム「対戦処理で忙しいらしい。どうしても来れなかったんだと。」
私の恋人、中国は連合国側だった。アメリカとは敵対していたが、いいコンビだと思う。こんなこと先生(ソ連)には口が裂けても言えないが。
ウェイター「何かお飲み物をお持ちしましょうか?」
ベトナム「そうだな…、日帝、何かいるか?」
日帝「…アレクサンダーを一つ、ノンアルコールで。」
ベトナム「なら私はアルフォンソを。」
ウェイター「かしこまりました。少々お待ち下さい。でき次第お持ちいたします。」
ベトナム「珍しいな、ノンアルコールだなんて。」
日帝「あー…まだ言ってなかったな。」
ベトナム「?????」
私が明らかに困惑した表情をすると、日帝は軽く笑い、お腹を愛おしそうに擦りながら言う。
日帝「実は…お腹の中に”あの人”との子を身籠ったんだ。まだ妊娠一ヶ月だが、色々準備とかもしてる。」
ベトナム「身籠ってたのか!?ならそうと言ってくれたって……!!!」
日帝「あまり言いふらしたくないんだ。分かってくれ。」
此処で言う”あの人”とはアメリカの事だ。日帝とは犬猿の仲だと思っていたんだが、いつの間にか恋仲になっていた。事情は話すと長くなるので割愛させていただこう。
ベトナム「大丈夫か?私は良くわからないが、つわりとかあるんじゃないか?無理してこなくたって…」
日帝「いや、私が”来たかった”んだ。アメリカにも無理を言ったし…」
ベトナム「そうか…」
日帝「安心しろ、スイスと彼の妹のリヒテンシュタインからも定期検診では順調と言われた。きっと元気な子が産まれる。まだ性別は分からないけどな。」
ベトナム「そうか、分かったら教えてくれよ。」
日帝「あぁ。」
そこから日帝は沢山の話をしてくれた。身籠って直ぐに英仏夫妻からお祝いの品が来た事、アメリカの弟達が日帝がしんどいときに家事等をやってくれる事。アメリカ本人が一番喜んでて、毎日の様にお腹を撫でてくる事。
嬉しそうに話す彼女はもうまるで一人の母親の様。戦争していた時の様な顔はしなくなっていた。
ベトナム「…あ!」
日帝「?どうした?何かあったのか?」
ベトナム「すまない…もう時間のようだ。ちょっと先に帰らせてもらう。」
日帝「そうか…また今度!」
ベトナム「今度は二人きりで!」
ベトナム「ただいま〜」
中国「おかえり、随分遅かったな。」
急ぎ足で家に帰ると、中国が出迎えてくれた。もう帰ってきたらしい。
ベトナム「今日聞いたんだが、日帝とアメリカの間に子供が出来たらしい。まだ性別は分からないけど」
中国「あぁ、アメリカが自慢気に話してきたよ。我も先生も耳タコだったけど。」
ベトナム「…中国とアメリカ、けっこう良いコンビだと思うぞ?」
中国「先生が聞いたら失神するだろうな。」
笑いながら話す彼の顔は優しく、まるで向日葵のようだ。普段はこんな顔絶対にしないから、ちょっと違和感を感じる時期もあったが。
それよりも…今日は疲れた。もうソファーで寝てしまおう。ベッドまで行くのはうんざりだ。
中国「ベッドで寝ないのか?」
ベトナム「今日は疲れた。ソファーで寝たい…」
中国「担いでやるからベッドまで行った方が良い。そんなに疲れてるんならな。」
ベトナム「やだ…もう寝る…」
だんだん瞼が重くなってくる…このまま眠ってしまおう…1日くらい大丈夫だろ。
中国「全く……」
ベトナム「っておいおいおいおいおいおい!!!」
中国「どうした、」
ベトナム「何で私は持ち上げられてるんだ!?」
中国「中々ベッドに行かないから我が担いでいこうと……」
横抱きされるなんて久し振りだ。足が地につかない感覚に慣れてなくて違和感が凄い。眠気も一気に覚めるくらいだ。
中国「バタバタ暴れないほうがいい、落ちるぞ。」
彼のその一言で、私は大人しくするしかできなかった。
中国「ん、」
彼に優しくベッドに降ろされる。ベッドはふかふかで布団も温かい。まるで天国のようだ。此処で死んでもいい……
中国「ほら、やっぱりベッドの方がよかっただろ。」
私の幸せそうな表情を読み取ったのか、彼にはお見通しのようだった。
ベトナム「はぁい……」
中国「ほら、我も寝るから。」
彼に「おいで」と言わんばかりに布団をめくられる。眠気が復活してきたのと、彼の近くにいたい一心で潜り込むようにはいってしまった。
布団に潜ると彼が優しく抱きしめ、首元に顔を埋めてくる。小さい頃からの癖だったらしく、今でもご健在だ。
中国「おやすみ、ベトナム。」
寝る前に軽いキスをする。何時もの事だ。彼が眠ったのを確認したら、私も早く寝よう。
明日もこんな日が続きますように________
ありがとうございました。
🇨🇳🇻🇳もっと増えろ。
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