唇が離れて、見つめあう。急に恥ずかしくなって顔を伏せた。ウンソクさんの服の、胸のあたりを両手で掴んで。
「ど、どういう……」
「可愛いと思ってたよ」
「……え?」
「初めて見たときから」
可愛いってのはどういう意味だろう、って顔を見上げる。
恥ずかしそうな顔のウンソクさんが僕を見て微笑む。
「入学式の時見かけたんだ。男の制服だけど、女の子みたいだなって」
変わろうと必死になって、メガネやめて髪型も服装も態度も変えた。変われば変わるほど僕は自分に自信を持つことができた。
以前の僕だったらきっと、近づくことさえできなかったはず。
「まさかうちに来てくれるなんて、ラッキーだって思ったよ」
服を掴んでいた手を放す。この状況、どうすればいいんだろう。
「ウンソギ……ヒョン」
「これじゃ不満? はっきり言わないとわかんないかな」
僕がうなずくと、ウンソクさんはめっちゃ優しい顔をする。
ウォンビン、俺と付き合って。軽めに抱き寄せられて、耳元で聞いたその言葉に。
僕は全身を固くして、大きくうなずくことしか、できなかった。
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