戦争世界の放浪者
人間にはいずれ限界が来る
知識があろうが、力が強かろうが寿命には勝てない
災害などの世界規模にまでなると手も足も出ない
俺は今それが嫌だと言うほど思い知らされている、、、
崖を登る途中大きな地震が発生
そのせいで、緩んだ地盤が一気に崩れ落ちる
それは崖に生えていた木をも巻き込みバキバキを音を立てて土砂の中に消えていく
気づけば目の前まで土砂が近づいており手と足の力が抜けた、、、
次に目を覚ますと下半身が土で埋もれていた
足の感覚がなく、体が寒くなっていくのが感じた
自分は力もあったし、頭も良かった
大学を卒業後趣味の冒険に力を入れ、気づけばこんな所まで来ていた
あの土砂崩れをかわす瞬発力があれば、洞察力があれば、振り落とされない握力があれば、、、
力があれば無事でいられたかもしれない、こんな所で死ななかったかもしれない
“力が欲しい”心の中でこう思った、、、最強の力が欲しいと
目の前が明るくなり凝縮する視界をなんとか堪え前を見る
「え、??」
最初は可愛らしい女が降ってきたんだと思った
だがよく見ると背中には羽が生え、頭の上には輪が浮いていた、、、天使というやつだろうか
自分の理解が追いついてきた頃、女はこう尋ねてきた
「このまま死ぬのと、私の世界で強さを求め続ける、どちらが良い?」と
その質問をされてあまり驚かなかった、、、何故なら今力を欲していたからだ
俺は必死に声を上げて答える
「そ、そん、なの、、きまって、る、、、!!強さを、、求め続けるだ、、、!!!」
俺の答えを聞いて、天使の様な女は少し笑っていた、、、そしてこう言った
「私の名前はフィリシア貴方と向こうで会えるのも楽しみしている」
その言葉を最後に俺の意識は途絶え、天使の女はその姿を消して霧の奥に消えて言いった
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