色んなカプ書こうウィークです✍🏻
雑食ライフ𝑬𝑵𝑱𝑶𝒀
𓏸 紫黄
𓏸 R15
𓏸 年齢操作( 👑→小学生、📢→教師 )
👑「なにこれっ!」
俺の手には複数のリングが付いていて、運悪くいちばんお気に入りのひとつにみことは手を伸ばす。
📢「あ〜…これ?」
📢「指輪だよ、指輪。」
お気に入り故に、奮発して買った少しお高めの指輪だから自分以外にあまりベタベタ触られたくないが、あいにく相手は小学生。
👑「ゆびわ?」
注意したってこいつが出来るのは泣くことだけで、理解をしてくれるとは到底思わないからゆっくり手を退ける。
📢「そ、指輪」
👑「いるませんせいって結婚してるの?」
純粋無垢な黄色の瞳がこちらを向く。
ノーと答えればじゃあこのリングはなんなのかと長いこと会話を続けられるに違いない。
イエスと答えれば『なら大切な物なんだね』で諦めてくれるかもしれないと淡い期待を抱き、首を縦に頷く。
📢「…そう、結婚指輪」
結婚は愚か、彼女すら居ない俺。
それを私情により小学生相手に嘘をつく始末。
俺、こいつの担任という依然に人として終わっているのでは?
👑「…..ほぇ〜、」
子供にしては珍しいような表情を魅せる。
どこか寂しそうな瞳の矛先。
👑「…俺も結婚したかったなぁ」
📢「…….?」
何故、結婚発言によってそんなにも落ち込んだ様子を魅せるのか、過去形なのか。
所々突っかかるところがあるが小学生レベルの言葉の綾と捉え深く考えずに頭を撫でた。
📢「…みことはかっこいいしきっと大人になったら結婚できるよ」
👑「…ほんと?おれも結婚できる?」
不思議そうな、でもどこか嬉しそうに染まった桃色の顔が俺に向く。
📢「できるできるw」
👑「…でも結婚って指輪ないとできない?」
また俺の指輪を小さな手で撫でるみこと。
やはり物心つくと、どれだけ温厚なこいつでも欲求が現れるんだなぁと教師目線で感動。
📢「…みことは指輪が欲しいん?」
教室の角に置いてある折り紙のケース。
それを思い浮かべ、不器用な俺でもリングくらいは折り紙でも作れるだろうと足を前に出す。
👑「んーん、いるませんせいの指輪がほしい」
だが、その前に出した足はみことに抱きつかれて呆気なく制止されてしまった。
📢「え…お、俺の?」
👑「…..うん」
掴みにくかったのかみことは再度俺を抱き直し、今度は腰に腕を回してホールドされる。
📢「あー、うーん…..」
どうしようかと唸り躊躇う俺とは対に、引き下がる様子は無さそうなみこと。
📢「…..しゃーないなぁ、」
職場にお気に入りのアクセサリーを付けてきた俺も悪いと渋々言い聞かせ、一番安い指輪をひとつ引き抜く。
まぁプチプラと言えどお気に入りはお気に入りだが、みことが欲しがっているやつに比べればまだマシか。
📢「…大事にしろよ?」
👑「うぇっ……いいの!?」
この歳だからこそどうせ俺の願いも届かないんだろうなと思い、手のひらに指輪を乗せて強めに握りしめる。
📢「大事にしなかったら返してもらうかんな?w」
指輪と俺の顔を交互に見るみこと。
首をぶんぶん動かしていてかわいい。
👑「うんっ、うん!」
👑「大事にする、約束する!」
勢いよく差し出された小さな小さな小指を、そっと優しく結んで縦に振った。
🌸「いるまー?」
🌸「なんかお前の教え子っぽい人が来てるらしいで」
職員室でパソコンを叩いていると、後ろから大きな声で名前を呼ばれる。
📢「は?誰だよだる」
🌸「いいから行ったれや」
卒業した高校生や大学生等がお世話になりましたと会いに行くのは聞くが、今どきの中学生が挨拶?
俺に会いに来る暇があるなら部活と勉強に専念しやがれという怒りを抑え、重たい足を動かした。
👑「…!せんせっ!」
📢「ぅお、っ…!?」
自分よりも少しばかり大きい身体に勢いよく抱きしめられる。
柑橘系の香りがふわっと漂うが、別にどこかで嗅いだことあるなぁとはならない。
👑「…っえへへ、せんせい…」
📢「ちょ、え…..は?」
未だに正体がわからず、動揺した俺からは間抜けな声が出続ける。
👑「みことだよ、みこと」
👑「大きくなったでしょ?」
みこと。俺が新卒で受け持った小学四年生の担任だった時代にかわいい奴だなぁと思っていた生徒と名前が一致。
もう何年前の話だろうか。
📢「…….みこと、」
俺の知っている “ みこと ” とは目の色、髪色等の外見は一致だが、彼はかなりの低身長だった。
今俺の前に立つこいつは、肩幅が広めで割と筋肉質な高身長。
ちゃっかり手に指輪を付けていて、明らか温厚だった彼とは対になるチャラさ。
📢「…..あ、…….ん?」
俺もアクセサリーは未だにずっと好みで追っているため、何をつけているのかと覗いてみれば俺の好きなブランド品。
ブランドといってもプチプラだが。
👑「…..それ見てもまだ気づかないの?」
👑「いるま先生がくれたのに」
ほっぺをぷくーっと膨らました学生は、手にはめてあるリングを取って俺の瞳の前に差し出してくる。
📢「…..え、あ…..?」
👑「なぁに、数年しか経ってないのにもうおじいちゃんになっちゃったの?」
クスクスと微笑むみことと名乗る人物。
何故か指輪を渡したあの日の “ みこと ” の笑顔と重なって。
📢「…え、おま…みこと!?」
👑「遅いよぉっ!?」
👑「ずっとそう言ってるじゃん!w」
俺の知る “ みこと ” と同一人物だと悟った瞬間、一気に柑橘の爽やかな香りが強くなったような気がした。
📢「嘘だろ…?」
📢「俺よりも…背が、背が…..」
俺の足腰に抱きついてきたあの頃の彼は、今では俺を見下ろす身長へと豹変した。
👑「いるま先生意外とちっちゃいんだね」
👑「170cmもないでしょ?w」
いやらしく笑うこいつに頭がカチンとくる。
温厚で純粋だった頃のみことを返せ。
📢「てめっ…..恩を仇で返すつもりかよ」
目の前に差し出されたリングを指差すと、はっとした表情を見せて1歩前に出て近づいてくる。
👑「…あ、そうだ」
👑「この指輪、もう返すね」
控えめに首を傾け目を細めるみこと。
📢「え?あ…..おう、?」
📢「いいけど、なんで?」
👑「…他に好きな人が出来ちゃったから、かな」
そりゃあ思春期真っ只中とも言える中学生にもなれば好きな人のひとりやふたりはできるだろうが、それがこの指輪と関係するかどうか。
📢「おう…..?」
まぁ他人の人生に深く干渉するほどの権利は無いと、指輪を返してもらおうと指を広げ手差し出した。
👑「…..いるま先生。」
👑「指輪、返して欲しいならキスして?」
指輪が乗せられると思っていた手のひらの代わりと言わんばかりに、みことの手が重ねられる。
刹那、指が指の間を通りきゅっと結ばれる。
📢「…….は?」
予想もしない行動と発言に思わず間抜けな声が出る。
👑「公務員なんだからその言葉の意味くらい知ってるでしょ?」
👑「…初恋は忘れるためにあるんだよ」
迫られるがままにみことのペースに乗せられて一歩、二歩と足が後ろに縺れる。
背中にかたい衝撃を感じたところで制止する。
📢「は、ちょ…何言って…」
👑「………….」
戸惑う俺に早くも痺れを切らしたのか、顔をずいっと近づけてくる。
👑「…もしかしてヘタレ?」
👑「せんせーの身長と心の広さは比例してるかもね」
📢「………」
いやらしく笑いかけてくるみことに対して何かが崩れる音がして、ぐっと後頭部を掴んでこちらに寄せた。
👑「…っ、…../」
👑「う、…..ぁ、え…♡」
そのまま勢いに身を任せて、少し空いた隙間から舌を差し込む。
👑「は…ん、…ぁ…♡」
👑「っ、う…ぁ…/(涙目)」
あんなに散々煽っておいて、案外安易に声を漏らす姿。
威勢はどこに消えたのか、やっぱりまだ所詮子供なんだと愛おしく感じる。
👑「はっ、…..ん…っ、/(涙目)」
👑「うぅ…っ、…♡」
歯列をなぞる度に結ばれた手は震え、腰がぴくぴく浮いている。
📢「っは、…../」
👑「ぅ、あ…っ、…♡」
👑「ゃ…や、…っ…/」
余裕の無さそうな上擦った声。
今までにないくらい愛おしく感じて、服の中に手を突っ込む。
👑「ひぁ、…!?♡」
👑「ぁ、え…ぁ…っ、/(涙目)」
📢「っい゙、…../」
そのまま下へと指を滑らすと舌に鋭い感覚が流れ、びっくりして舌を逃がしてしまう。
みことに舌を噛まれてピリピリする。
👑「…っ、~~~~~…/」
真っ赤な顔をして俯くみことは、そそくさと指輪を外して俺に握らした。
👑「…教え子の嘘くらい見抜かなきゃだめだよ」
👑「おれ、いるま先生の他に好きな人なんか出来たことないもんっ…/」
顔を真っ赤にしたみことは俺に背を向け、ローファーの足音を鳴らして小走りで駆けていった。
みことが帰ってしまっても尚、柑橘の香りは未だに残っていた。
コメント
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うわー、めっちゃ好き😭😭😭 教師の方が攻めって、あんまし読まなかったんですけど最高ですわ!!! 魔王子組見るの、何気に初めてかもです好き ありがとうございます👍🏻💘
とても切なくて可愛い…🥹🥹🥹 続きいつまでも待ってます`⎚⩊⎚´ -✧←←←
最近紫黄1番ハマってるので、ほしのさんが投稿してくれてめちゃ嬉しいです😭 黄ちゃんのだんだん余裕なくなってく感じがドストライクすぎて大好きです🫶🏻💗