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Attention - 注意喚起
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花吐き病パロ
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腐の範囲が曖昧
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勝手な着色有
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nmmn/口調迷子
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苦手な方は回れ右
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🧪side
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何時もの様に 、通知が来れば迅速に駆けつけ治療する 。
そして次の通知へ向かう 。
此処までは普段と変わらないはずだった 。
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『 五分は安静にして下さいね 。 』
そう言い残し 、車に乗り込み走らせる 。
生憎今日出勤している個人医は他に居ないようだ 。
その為 、何時でもサイレンが鳴っている街に静けさがある 。
此方としてはありがたい 、といった所だ 。
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其処に一件の通知が来る 。
不思議な事に発信源は山のだった 。
私は違和感を覚えながらも 、目的地へ車を走らせた 。
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『 大丈夫ですか ? 意識は …… 』
「 ゼェゼェ …… ァ” ? ッ … 医者 、か ……… ? 」
『 意識はある 、みたいですね 。はい 。医者ですよ 。 』
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患者は横たわっていてとても苦しそうに見える 。
患者の隣には濡れた赤い花があった 。
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『 一先ず名前と年齢、日付を伺っても ? 』
そう言いながら 、背中を摩る 。
体は凍りつくように冷たかった 。
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患者は一呼吸置いたあと 、口を開いた 。
「 名前 、は 、つぼ浦匠だ 。24歳 。日付は ……… ゴホッ ゴホッ 」
『 急がなくても大丈夫です 。 』
つぼ浦と名乗る人物はなんとか落ち着いた後 、日付を言う 。
どうやら脳に問題は無いようだ 。
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そう思っていた矢先 、つぼ浦は急に咳き込み始める 。
「 ゴホッ 、ゲホッゲホッ ……… 、ハァッ ハァ … 。 ンだ 、これ ……… 。 」
つぼ浦の口からは勢い良く 、赤い花の花びらが吐き出されていた 。
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『 ま 、さか ……… 。此は … 。 』
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私の中の記憶が確信に結びつく 。
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此は花吐き病だ 。
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嘔吐中枢花被性疾患 、通称花吐き病 。
遙か昔から潜伏と流行を繰り返してきたという 、御伽噺のような病だ 。
患者は花に体内の栄養が取られ 、最悪の場合死んでしまうとか 。
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そして 、吐き出された花に接触すると感染するという 。
根本的な治療法は未だ見つかっていないという 。
但し一つの例外を除いたら 。
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医者になる過程の途中 、聞いた事はあったが 、今迄見る事が無かった 。
それに夜に出回っている論文も少ない為 、あまり分からない 。
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つぼ浦の方へ体を向ける 。
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『 … 花吐き病 。貴方が患ったのは 、花吐き病という病気です 。 』
「 花吐き …… ? 聞いたことも無い病だな … 。 」
一旦 、つぼ浦の吐いた花をピンセットで回収する事にした 。
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途中 、無線が鳴る 。
「 ぐち逸 ? 今 、何してる ? 」
『 今 、ですか ……… 。今は警察の方とお話しています 。 』
『 それよりも花を吐く病気に関して 、何か知っている事などありますか? 』
「 え ? ぇ ? あ 。いや 、 知らないけど …… 。」
「 俺も初耳 ……… 。 」
「 ぐっさんが分からんもんは俺もわからん ! 」
『 そうですか …… 。分かりました 、ありがとうございます 。 』
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そして 、無線に連絡を入れる 。
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『 空架 、暫く抜けます 。お疲れ様でした 。 』
「 えぇぇ ! ? ! ? ! ? 」
「 ちょっ …… ! ? お前 、待て待て待て ! ? ! ? ! ? 」
「 ぐち逸 ! ? 今どういう状況 ??? 」
『 では 。 』
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そう言って切る 。
何か伝え忘れた気がするが …… 。
まぁ 、いいか 。
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「 で 、俺はどうなっちまったンだ ? 」
つぼ浦は袋に入った花びらを見つめながらをそう言った 。
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『 先程も言ったように 、貴方が患ったのは 、花吐き病 。要するに花を吐く体質になってしまったんですよ 。 』
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『 そして 、完治しなければ貴方は花を吐き続け 、最終的には死んでしまいます 。 』
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「 はァ ? そんなの反則じゃねーかよ 。 」
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『 ですが 、一つだけ 。治す方法があるらしいです 。それは 、両思いになる事 。そうすれば治るらしいです 。 』
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つぼ浦は不思議そうに此方を見つめ始めた 。
「 両思い …… ? って何だ ? 」
『 …… 私にも分かりません 。ですが 、好きな人と一緒に居るのが良いらしいです 。 』
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「 好きってなんだ ? 」
『 私にも分かりません 。 』
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私ですら分からない 。
「 好き 」とは 。
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記憶喪失になる前なら分かったのだろうか 。
そう考えながら 、病の説明をする 。
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『 この病は吐いた花以外に触れなければ 、新たに感染する人はいないでしょう 。
ですので 、絶対に花には触れさせないでください 。これ以上 、感染者を出さないために 。 』
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「 ァ” ? それってもしかして ……… 。 」
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つぼ浦が言い切るよりも早く 、息が苦しくなって何かを吐いた 。
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それは赤い花の花びらだった 。
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『 ゴホッゴホッ …… ハァッハァッ …… 何 、故 ? … ゴホッゴホッ 』
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肺が痛い 。
まるで血を吐いた時のような痛みだ 。
此は本当に 、人間を死に至らしめる病だと今 、やっと分かった 。
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そんな事よりも花びらの回収だ 。
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これ以上感染者を増やしてはならない 。
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ピンセットを取り出し 、咳き込みながらも花びらを全て回収した 。
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「 大丈夫か ? まァ 、大丈夫じゃないだろ 。 本当に …… 本当にごめんな 。 」
『 ……… ? 貴方が 、謝る、んですか 、 』
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重い沈黙が流れた後 、つぼ浦は言う 。
「 俺が花びらを吐いた時 、微かに手に触れてたんだ 。俺のせいだ 。本当に ……… 。 」
つぼ浦は泣き出しそうな顔で此方を見つめる 。
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『 いえ 、私の不注意です 。こちらこそごめんなさい 。感染者は増やさないと言ったばかりなのに 。 』
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暫くの間 、お互いが喋る事は無かった 。
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『 こんな所で死ねないですし 、お互い協力して改善方法を見つけるのが一番良さそうですね ……… 。 』
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少し間が空いたあとつぼ浦が口を開く 。
「 … 思ったんだが俺らが両思いになるのはどうだ ? 」
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予期していなかった言葉に固唾を呑む 。
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「 ……… 、俺らが両思いになれば 、周りに迷惑はかからない ……… アンタもその方がいいだろ ? 」
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それは事実だ 。
自分で起こしてしまった物は自分が処理する 。
普通の事だ 。
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『 私は大丈夫ですが …… 、貴方は大丈夫ですか ? 』
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「 俺は大丈夫だぜ 。覚悟ならとっくに付けてる 。 」
そう言うつぼ浦に何か関心してしまう 。
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『 では …… 、そうとなれば 、私の家 、行きますか ? 特に何も無いですが …… 、貴方のプライドもあるでしょうし 。 』
「 そうだな 。そういう事にするぜ 。 … よろしくな 。 」
『 此方こそ 、よろしくお願いします 。 』
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そう言って車を走らせた 。
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そして 、何故が口元が緩んだ 。
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*主の余談になります
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初投稿です 。
酒のつまみと申します !
gtさん攻めも良き 、受けも良きだなぁって思ってたらなんかできてた 。
真逆のキャラ同士ってどうなるか分からなくて良いなって思います 。
( どちらもgtさんだというのは何か変 … 、って心の何処かでは思ってる )
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正直 、続けるかは未定です 。
反応良かったら続き書こうかな 。
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3847文字 ! ! !
頑張った ……… 。
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