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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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🇬🇧「アメリカ!!何ですかこれは…!」


🇬🇧「私が…楽しみに取っておいたのに…」






俺は、夢を…見ていたのか




『親父のお気に入りの紅茶を、キッチンに捨てた。


ティーバッグの空箱を見た親父 は顔を真っ赤にし、鋭い目付きで俺を探す。


怒鳴り声が近づき、俺は子供部屋のドアの後ろに隠れ、親父が来た瞬間、背中にアイスピックを刺す。


親父は情けない声を上げ、仰向けに倒れる。


水を欲しがる魚のように苦しむ姿を見た俺は、薄く笑った。』




という”虚構”の夢。




ただただ、刃向かうのが怖かった。


虐待という名の歪な愛が

体に重くのしかかっていたから。


だから、俺は妄想の中で

何度も何度も殺した。

それらを行動に移す事は無く。

巧妙に作り込まれたシミュレーションを、頭の中で再生するだけだった。







13歳

俺はようやく解放された。

フランスが親父の家に招かれた際、俺の虐待に気付いて、こっそり通報してくれたらしい。


🇫🇷「今日から僕が君の面倒を見る。君の父さんには会わせないから、安心して。」

透き通る声で、俺の頭を撫でた。

そんな様子を見て、そっと胸を撫で下ろした。


影で殴られたり、犯されたり

言いなりになる必要も無い。


鳥籠から出られた俺は、思い切り羽を広げ

幸せを掴む。




はずだった。






吐きそうな匂いがする。


色褪せた椅子、ぐらついた勉強机、ぎっしり詰め込まれた学習本… 目に入った情報は十分過ぎるほど。

埃を被った家具が置かれただけの無機質な空間。

その空間は時に恐怖へと変貌することを、俺は知っている。


13年間、閉じ込められた監獄

紛れもなく


🇺🇸「俺の…部屋」



しかし、昔と違う所が1つだけある。



両手両足の自由が効かない。


感触からするに、縄で硬く縛られている。



🇺🇸「 一体どういうつもりだ?」





🇺🇸「 なぁ、” イギリス”」

目と鼻の先にいる男に、言葉を投げ捨てた。


🇬🇧「ッ……時間の流れは余りにも残酷です。」



🇬🇧「もう一度、”あの頃”に戻ってくれませんか?」


🇺🇸「いい加減にしろよ。お前にどれだけ苦しめられたと思ってんだ?」


沈黙が走る

それを殺すかの如く、男はため息を吐いた。


🇬🇧「 貴方は一から教育する必要があります。」


🇺🇸「は…?何言ってんだ?」

じわじわと背中に汗をかく


🇬🇧「欲しい物を手に入れる為なら、私は手段を選びません。」



嫌な予感がする



また、あの頃のように……なるのか



俺は…一生……




逃げられない運命なのか…?



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コメント

4

ユーザー

凄すぎて体液飛び出た...心臓にきましたわ...続きは出ますか!?だとしたらめちゃめちゃ楽しみ...

ユーザー

めっちゃ続き気になりますそして続き待ってます

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