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「忙しい、の?」
「 ……どうかな」
ふたりになると会話もたどたどしくなる。ウンソクはそもそもあまり話すタイプじゃない。
でも肝心なことはちゃんと言葉で伝えてくれてた。なのに今は、はぐらかされて。
「今日だって、さ」
「ああ」
タロヒョンとソヒが振り向いたときだけ、笑顔になってふたりの話に乗っかる。
耐えられない。
自然に笑うウンソクが、僕と話すときだけ硬い表情になる。でも時々すごく、優しく笑ってくれるから。
諦められないんだ。
ソヒがウンソクにちょっかいを出す。こうなるともうこの兄弟コンビにはかなわない。
タロヒョンが僕の肩を抱く。「大丈夫?」って、口だけで言いながら。
「ウンソクは、さ」
「……うん」
「ウォンビンと同じで、まじめすぎるんだよ」
「同じじゃない」
「そうかな」
「そうだよ。僕のことなんかどうでもいいんだ」
ソヒとじゃれ合っている時の自然な笑顔は、僕といる時には見せない。誰にも見せない顔を、知っているはずだったのに。
みんなが知ってる顔の方が、僕は知らない。