20✕✕年 11月 5日 とある16歳の少年が17歳になる日になった。
だが、その日に家族が事故にあってしまった。
16歳の妹だけが意識不明の重体となり、その後植物状態になった。
そして、植物状態になってからひと月たった頃
その身体は無くなっていた。
“神隠し”と呼ばれる”魔女”に連れ去られたと言われていた。
真実が明かされるまでは。
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ー雪葉町 雪葉荘 2階ー
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「……」
「……なべ、なーーーべっ」
「……ぁ、ふっか」
「…まだ妹さん見つからないの」
「………うん…」
妹の身体が無くなってからはや5年経とうとしてる。
未だ行方不明。手がかりもなしだ。
「……はぁ…」
「……この世に魔法とかあればいいのにね。」
「ははっ…そんなのあったらすぐ見つけれるよ」
「まぁ…そうだよな…」
ガラスコップの中の氷は少しずつ溶けていく。
まるで命が削られるように
“……お困りのようだね。渡辺くん”
「……?」
「どうした?」
「あ、いや、なんか声が聞こえて…」
「声…?お前ついに幻聴まで聞こえてきたか?」
「は…?聞こえない…?」
“これは渡辺くん、君だけにしか聞こえないようになってるよ。”
「………っ」
“ふふ、今から雪鏡市まで来れるかい?”
雪鏡市…隣の市じゃん。
「……ふっか、ちょっと出かけるわ」
「お、おう。」
「…家でくつろいでてもいいからな。」
「言われなくても、なべの帰りを待つよ」
「ははっ笑…ありがとな」
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ー雪鏡市ー
“やぁやぁ渡辺くん、今から雪鏡公園に向かってくれ。”
「…図々しい奴…」
“図々しくないよ。ただ指示をしているだけだ”
「……はいはい。」
歩いて五分ぐらいで雪鏡公園までついた。
意外にも近くてびっくりした
「やぁ。」
「…お前が声の主か」
「うん。俺のことはアベベと呼んでくれたらいい」
小さなクマのぬいぐるみのような容姿をしているのはアベベと言うらしい。
「…アベベはなんで俺をここまで呼んだ」
「君の妹の事でね」
「!妹のこと、何か知ってるのか!」
「まぁまぁ、そんな焦らないでくれよ。」
「……………」
「…君の妹、つまり渡辺翔子はね」
“雪葉町の魔女に侵略され、身体を乗っ取られたんだ”
「………は?」
魔女…神隠しで伝えられた魔女のことか…?
「…そこで君に提案があるんだ」
「…………提案って、なに」
「魔女を倒すべく、君には魔法少女になって欲しいんだ!」
「…………は?」
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渡辺翔太(21)
17歳の生誕日に家族が事故にあってしまった。
両親は他界し、妹は身体の行方が分からなくなった。
そこで突如でてきたアベベに魔法少女になるかと提案される。
アベベ(?)
突如翔太の前に現れた小さな生命体。
コメント
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魔女化がこえーね