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──後味の悪い酒──
───夏のある日の出来事
俺は”秘密組織”の一員としてある決意に至る。
─────
────
───
「今日で終わりにしたい」
組織の班長にそう伝える
「そうか」
あっさりだった
もっとしつこく質問してくると ふんでいたのに。
「最近のお前の様子を見てればわかるさ…」
どうやら仕事に私情を持ち込んでしまっていたらしい…
無言でスッと紙を寄越してきた
「「極秘情報口外禁止に同意しますか」…?」
同意の印に何をするのか……
そこには書かれていない
「…ん?同意しないのか」
んなわけないだろ
以外に条件がかるい
「いや、条件に同意する… 」
余計なことは言わない方が身のためだ
「なぁ…辞める前に一杯、
飲みに行かないか?」
「えっ。あ そうするか!」
この人がこんなこと言うなんて
寂しいのだろうか…
いや ないな何人も殺してきてそうな顔面だ
最後に奢らせようとしているに違いな い
──────────────────
「──取り消さないか?辞めるの」
ジョッキ一杯飲んだぐらいで そう言い出した。とても真剣な表情で
「何言ってんだよ笑」
コイツらに振り回されるのは
もう懲り懲りだ。
「最後に──」
いきなり店を飛び出していった
「お おい?!どこ行くんだよ!」
俺も追いかけて店をあとにする
──────────────────
「なぁ…、おい! なんだよ
こんなとこで何を…」
ドンッ
壁にもたれ掛かるように手をつかれた
「…なんの真似だ」
「──もう、手遅れなんだ」
彼は微かに微笑む
「組織は最初から、
逃げることはできないのさ…」
小声でつぶやき何処からか銃を取り出す
「ボスから命令だ…お前を始末する」
「はやまるな!…」
説得を試みる。だが詰みだ
追っ手が来ている
「…あ〜、最後ぐらい女とヤりたかったな」
何も考えずに空っぽな言葉を並べる
何日も仕事三昧で性欲が溜まりに
溜まっている
「オレは…お前と最後を過ごしたかった」
いまさらなんの告白だよ笑
…んな 寂しそうな顔すんなよ
────────
ふわっと包み込むような口付けを交わす
なにか溢れ出そうだ
くちゅっ…
舌を絡める かわいた喉を潤すように
気温に反して興奮は高まる
──後戻りはできない
頭を押さえつけ自分のソレを咥えさせる
頑張って動かしたり、舌を使っている様子が可愛らしい
物欲しそうな彼の中に俺の想いを注ぎ込む
──口から垂れ落ちるほど出たらしい
「ははっ…蕩けてるぞ顔
ボスの命令には逆らえないんだろ」
力が抜け落ちた彼の代わりに
自分の頭に銃口を向ける───
ド バンッ