その言葉で僕はさらに固まってしまった。ウンソクさんはあれ? って顔で僕を見つめる。至近距離でイケメンの視線を受け止めるの、無理。致死レベル。
思わずギュッと目をつむったら、ふわっといい匂いがして、おでこになんか触れた。
それがウンソクさんの唇だと気付いて目を開けると、ウンソクさんは僕に背中向けて歩いてた。
「う……ウンソギヒョン!」
ウンソクさんはゆっくり僕に振り返る。照れくさそうに笑って。
「ごめん。可愛くて、つい」
つい、って。可愛くて、って。それ自体はうれしくても慣れてる感じがちょっと、複雑。
でもそれ以上にウンソクさんの表情がとてもかっこよくて……何も言えなくなる。
「冗談でも、こんなことしたら……彼女が」
「彼女? 誰の」
「ウンソギヒョン……」
「いないよ」
あ、いないんだ、よかった。って、何がいいんだ、別に僕が付き合えるわけじゃないのに。
「あー……、いなく、ても、こういうの、あんまり」
「だからごめんて。な?」
冗談を真に受ける自分、立場をわきまえず、考えず、余計な事注意する自分。
きっとウザいやつだと思われた。嫌われたくないのに。
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