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僕はある任務で不思議なトンネルに行くことにした、その前に準備もあって、少しトンネルについての調べがあるらしい、入る前にするなんて当たり前だよ、そんなこと思いつつトンネル調べからした、
(普通のトンネルなのに、なぜか人々が発狂するか精神崩壊… )
(散兵様、一人無事な人がいて、聞いてみると、過去の記憶を見たと…)
(てことは…)
僕がダメな異変だ…でも…わがままも言えない…それに…それだけが異変の症状になるのかわからないし、他の症状もあったら大変だ…
(……とりあえず、僕が入ってみる)
(え…ですが…)
(僕だけで行った方がきっと無駄な被害も減る)
(そう…ですか…わかりました…)
トンネルにみんなで入ると言うことは、過去を見させる、何がどういう原理なのかわからないんだ、もしかしたら部下に僕の過去を見られる可能性がある、それは勘弁だ…
(…ッ,行ってくる…)
(わかり…ました…ですが、少々お待ちください)
(なに…)
(これを… )
(ネックレス、博士から?)
(はい、心配でもあるが、これは気持ちを落ち着かせる効果もあると、だからきっと守ってくれるはずだ…とのこと、)
そのネックレスを受け取り、トンネルに恐る恐る入ってみた…
(これは…)
(丹羽様…本当によろしいのですか?)
(あぁ、拙者は構わん…それより…彼を頼む…彼は……)
よく聞こえない、でも…彼…とは、僕の事なのだろう…丹羽は僕を思っていたのか?
でも、僕は彼に裏切られた…いや…何かあるのか…昔の僕は裏切ったと脳裏にはあったけど、今なら考えれる…丹羽が簡単に裏切るわけ…ない…
(エッシャー、お主の方が詳しいのであろう? )
何が詳しいのだろう…ごちゃごちゃに頭に入ってくるから、良くわからない、でも、エッシャーが何かやらかした?丹羽の怒った声だ…
(丹羽様は私の事を疑ってるようですね)
(え…エッシャーが…ナイフを抜いて…え?)
まって…ダメだ、そんなの、丹羽、気づいて!!
殺されちゃダメだ!
(ゲホ!?)
(この時を待っていた…)
(お主は…何者…)
(私は…ファ………執……だ…)
(ファデゥイ…だと、)
(彼にやらせる、お前にはさせるつもりはない…)
(ッ,拙者の心臓を抜き取ると…)
そんな…今まで裏切ったと思ってた人は…ただ殺されてただけだった…僕は罪のない人を恨んでた…だけだった…それに……ファデゥイとの関わり?
(グ,ァ,ガァー!!!!)
その瞬間、僕の胸の中にあるものは熱さを放って…壊れる感覚がした、そしてまるで苦しくなるように、息がしにくくなった…だが、その瞬間ネックレスが輝きだした、
(ダメでござるよ…)
(え…丹…羽?)
丹羽は…僕に話をかけてる…もう二度と話せないと思ってた人が…僕に話してて…僕は聞けてる…
(すまぬ、ファデゥイとの関わりがあるが、それでも今のままでいてほしい… )
(どうして…丹羽を殺した奴がいるんでしょ…僕はそんな中耐えれないよ…誰に殺されたの… )
(…今抜けても…お主が狙われるだけ…いつか救われる日が来るはず…永遠なんて…人の不幸ではないのでござるよ、だから、お主の幸せのためにも…頼む…)
(……ゥ,っ)
僕は気づけば、トンネルから抜け出していた、
(ハァ,ハァ,わか…た…よ、丹羽)
(散兵様!?)
(…ごめん…一人にして…)
(わか…りました…)
しばらく気持ちを落ち着かせたあと、博士達のところに行った、
(博士…今回のトンネルを作った奴、わかったよ)
(誰だ )
(敵組織の奴ではある、自然ではないからね、それと、)
(ん?)
(今回の奴、00 3…後ろをつけてたんだけど、組織の場所も顔もわからないけど、名前はそう呼ばれてた…)
(そうか…)
(他のやつらも数字で呼ばれてた、流石だよね隙がない、)
(あぁ、)
(……)
(ごめん…僕今仕事できなさそう…少し部屋で休む…)
速く一人になりたかった、ここのなかに丹羽を殺した奴がいるなんて考えたくなかったし、近くにいたくもなかった…殺したくなるから…でも丹羽は望んでない…耐えなきゃならないから…
(ゥ,ッ、に…わ…)
一人で泣くしかなかった…彼だけが…僕の事を知ってて、僕の事を慰めてくれた…人形であることも認めて、人間だって言ってくれた…
(こんなの、僕耐えれない…よ…)
突然コンコンとノック音が聞こえた…
(ァ、ごめん…誰…)
(公子だ、)
(なに…)
(ごめん…少し話したくて…開けて)
僕は警戒しつつドアを開けた…
(もしかして…泣いてた?)
(泣いてない…何?)
(散兵の様子がおかしいと博士は言っていた…少し気になって)
(……そう…平気だよ)
(散兵はいつも無理するよね、一人で抱え込んでさ…俺に頼ってもくれないし、)
(平気だって…)
(…なんなのさ…頼ってくれても良いのに、)
(……)
(ごめん、少しイラついてて…散兵に当たるのもダメだよね、平気なら良いさ、何かあったらまた話して…)
(……)
何かが引くものがあった…こいつは丹羽を殺してないかもって思わせる物があった…
(待って…)
自然と公子の服を掴んでしまっていた、無意識だった…僕だってびっくりしたぐらいだった…
(え…あ…ごめん…)
(いいよ、なに?)
優しい声に、優しい微笑み…人々からもらった愛を暖かさを…ぬくもりを感じさせる物…思い出させる感覚が体にはいった…
(ゥ,ッ,)
(……)
俺は散兵に優しく包み込むように抱き締める、すると崩れるように散兵は泣きじゃくった、彼はいつも一人で抱え込んでる気がした…強気で生意気で…弱いところを見せないから…
(ゥ,こう…し…)
(なに…トンネルに入って…何を見た? )
(過去を見た…僕の友人を…ファデゥイの誰かが殺した真実がわかった)
(……そうか…誰かってわからないの? )
(そいつは、エッシャーという名前で偽造してた、)
(そっか…なんで俺を信じたんだ?)
(…お前は家族がいて、家族の大切さをわかってる…それに…落ち着く声とか…その暖かさが信じる種かな、でも完全ではないから…)
(はいはい、でもありがと、甘えてくれて)
(……)
彼の顔は涙目だったが、それも少し嬉しさがあった、彼の弱々しいところがやっと見れたから…それに俺を信じてくれたのも嬉しい…
(今回の奴、敵対組織の?)
(うん、)
そんな話しもしつつ、散兵の頭を撫でると、散兵は動揺しつつ、少し嬉しそうにしていた、
(フフ、気持ちいい?)
(別に…)
(じゃあ良いや、)
(気持ちいいから…もう少しして…)
(わかった、)
やば、普通に可愛い…昔の散兵は本当に優しくて良い子で…甘えん坊だったのかなって思いつつ、散兵を撫でていると、散兵は眠ってしまう、
(スー,スー,)
(寝顔、可愛いなぁ、でも風邪引くし、そろそろベットに寝かすか…)
そう一人で呟いて、散兵の部屋について…ベットに寝かす…彼の体重も軽く、細かった…
(幸せな夢を…)
一つ呟いて、オデコにキスをして、終わる、これからもっと散兵の素を見れるなら、嬉しいと思えた1日だった…