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かたかたかたかたっ…!
🐶 あ”ーっ!!ちんちゃ疲れるわぁ…
午後10時。
ビルの外は暗闇に包まれ、窓からは光が漏れている。
🐶 …あと僕だけじゃん、
哀しいかな、ビルの4階には僕しかいなくて、独りでずーっとパソコンをかたかたさせている。
🐶 もう終わったからいいかな…
世間的には ブラック ともいえる僕の会社。休日も週1あるかないかで、休んでも家の家事がどっぷりまっている。
🐶 …終わったはいいものの…
午後10時に帰宅するのが当たり前になってきつつある僕は、ビルのスイッチ式の電気を消した。
🐶 こらからどうしよ、
コツコツと靴を鳴らして帰宅していると、やはりソウル。
都市部なだけか、夜も光がある。
🐶 わー…ホストとかやってるんだよね、?
独り言を呟いた僕の言葉は、足下の暗闇に落ちていった。
そのとき、
mob きゃぁ~♡やめてよぉー、♡♡
mob いいだろー♡可愛いんだから…
mob ちょっとぉ、♡んぅ、ぁ、♡
と、イチャつくカップルが僕の横を過ぎていった。
🐶 はぁ…、?
「こんなとこでおっぱじめるのか」
と、飽き飽きした感情と少し劣等感を抱いた感情が混ざり合って、惨めな気持ちになる。
🐶 ぁー、なんかやだなぁ…
通り過ぎるカップルを見放すと同時に、
前を向いた。
🐶 ……
少し高い革靴を鳴らして歩くと…
🐶 …ん、 んぇえ?!
目の先にあったのは「彫刻品」と言えざるを得ない、美しすぎる顔面があった。
🐶 ぇ…、こんな綺麗なひといるんだ
センイルトラックだろうか。通り過ぎていく車を、いなくなるまで見つめていた。
🐶 ぇ……
ふと、気付いたときには数分経っていた。
胸の高鳴りがおさえきれなくて、自分でも分かるくらい興奮していた。
🐶 …だれ、?あの人、知りたい…