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・ビリヤードハウスジャドー
リリス「昨日はあのダリオを始末したようだな。忍務外だったとはいえご苦労だった」
陽斗「どのみち始末の対象だったわけだし、当然のことをしたまでだよ」
リリス「このことは総理に報告済みだ。そして今日その報酬が1000万ほどの大金がぎっしりと詰まっていたぞ」
ギルス「おいおい、マジかよ!」
リリス「これは大マジだ。今手元にあるこの封筒がその証拠だ」
リリスはそう言い箱を開けると、紙幣でパンパンの封筒を机に置いた。
ホラード「うほ〜、流石は政府内でもターゲットにされていただけはあるな」
プレン「あぁ、だがこの大金になるとは本当に予想外だぜ」
ギルス「この前までは報酬の安いターゲットだったからな〜。こんだけあればしばらくは遊んで暮らせるんじゃねぇか?」
ペルシオ「いやいや、山分けするんですからそれほど遊んで暮らせるほどの金額にはあまりなりませんよ」
ギルス「あ、そういやそうだったw」
イラード「まぁ、少なくとも食料には困らねぇってことだ」
陽斗「そんなことはいいんだけどさ。その片方側の手に持ってる封筒はもしかして依頼かな?しかもその“J“のマークが書かれたしおりは僕のコードネームのイニシャルだ。ということは僕宛の依頼なんだよね」
リリス「・・・正解だ。わかってしまったか」
ギルス「そんでさぁ、どんな依頼だよ」
リリス「今度は政府からの依頼ではないことは確かだ」
陽斗「ふ〜ん、かなり珍しいね。誰からだい?」
リリス「国立半蔵学院で忍学科の教師をやっている男からの依頼だ」
陽斗「・・・あの人か」
ホラード「知り合いか?」
陽斗「中学時代の恩師なんだ。だから尚更断るわけにはいかないよ。それで内容は?」
リリス「手紙には直接話したいと書かれているようだ」
陽斗「はぁ、そういうところは変わってないんだね。ホラード、付き添いしてくれるかい?」
ホラード「おう、いつでもいいぜ」
・国立半蔵学院:校門前
陽斗「待ち合わせ場所でここを選ぶだなんて。ホントに何もかも変わってないんだね霧夜先生は・・・まぁ、そこがあの人のいいところなんだけど」
ホラード「なるほどねぇ。ここがその善忍養成学校として名高い国立半蔵学院か」
陽斗「あ、君は悪忍の生まれだから無縁だったねぇw」
ホラード「おいジョジョ、それ一体どういう意味だよ」
陽斗「そのまんまの意味だよw」
校門前でなんとも呑気な話をしていたその時、背後からクナイが投げ込まれた。
陽斗「やれやれだよ、ゴールド・エクスペリエンス!」
G・E「無駄ダァー!」
ゴールド・エクスペリエンスは背後から投げ込まれたクナイを全て掴み取り、投げられた方向へ投げ返した。その投げ返されたクナイを何者かは見事に全て小刀で叩き落とした。
陽斗「数年経っても全く変わってませんね。霧夜先生」
ホラード「えっ、先生!?」
霧夜「久しぶりだな陽斗いや・・・組織での呼び名でジョジョだったかな?」
陽斗「まぁ、組織内ではの話ですがね」
霧夜「それで隣にいるその者は誰だ?」
陽斗「付き添いのホラードです。僕と同じ組織内での人間です」
ホラード「どうも」
霧夜「早速だが、君をここへ呼んだのは他でもない。とある依頼を引き受けてもらいたい」
陽斗「その依頼とは?」
霧夜「半蔵様が所有するガマの掛け軸が昨日の夜奪われてしまったんだ」
陽斗「掛け軸ですか?」
ホラード「掛け軸?」
霧夜「あの掛け軸にはとある仕掛けがあって、それを解くと幻の超秘伝忍法書が現れる仕組みになっているんだ」
ホラード「だったら早く取り返さねぇとな!」
霧夜「そのとおりだ。そこでなんだが、二人のオレの生徒も連れて行ってもらいたい。ギャング組織の一員であり抜け忍である君たちであるが、本当に命がけの忍務というものを学んでもらいたいのだ」
陽斗「しかし掛け軸を盗んだ人間は恐らく僕たちと同じくスタンド使いでしょう。あまりオススメできない考えですね」
ホラード「そうだぜ霧夜さんよぉ。そういう忍務は俺たちだけで十分だ」
霧夜「そこを頼む。あの二人のためだ」
陽斗「・・・わかりましたよ。連れていけばいいんですよね?ただし、その二人の実力とやらを見せてもらってもよろしいでしょうか?」
霧夜「わかった。二人とも、出てきていいぞ」
霧夜の呼びかけに応えるように空から二人の少女が舞うように現れた。
飛鳥「はじめまして二人とも。飛鳥です」
雲雀「雲雀っていいます」
陽斗「君たちが付き添いの二人だね。早速で悪いんだけど、共に行動するにふさわしいのかどうか模擬戦で確かめさせてもらうよ」
飛鳥「わかりました!」
陽斗「・・・あのさぁ、別にタメ口ではなしていいよ」
飛鳥・雲雀「えぇ!?」
陽斗「僕は敬語を使わるほどの年じゃあないからね。あとなんか堅苦しいし」
雲雀「いくつなの?」
陽斗「15だよ」
飛鳥「えぇ、雲雀ちゃんと同い年だったの!?」
陽斗「あと僕の横にいるコイツも老け顔っぽいけど19だからね」
ホラード「おい俺そんな顔してたかぁ!?」
陽斗「アハハ、冗談だよ冗談マジで本気にしたのかw」
ホラード「なんだ冗談か。お前の言動はマジにどれが嘘でどれが本当なのかわかんねぇよ」
雲雀「あの、一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
陽斗「何かな?」
雲雀「雅緋とはどういう関係なんですか?」
飛鳥「ちょっと雲雀ちゃん何言ってるの!?」
陽斗「みやび?え〜と、まずその人のことは知らないんだけど・・・君たちは知ってるの?」
雲雀「友達だよ」
陽斗「悪いけど、会ったことはないね」
雲雀「・・・そうなんだ」
飛鳥「ねぇ雲雀ちゃん、なんでそんな質問をしたの?」
雲雀「だって髪の色と目の色がそっくりなんだよ。だから聞いても損はないと思うんだけど」
飛鳥「だからって・・・でも確かに似てる」
陽斗「そんなことより、早く始めよう」
飛鳥「あ、うん」
ホラード「じゃあ、やらせてもらうぜ」
陽斗「君は車を調達してきてよ」
ホラード「え〜、またパシリかよ」
陽斗「君以外に誰が運転するんだよ」
ホラード「はぁ、わかったよ」
ホラードは渋々車を調達しに行った。
陽斗「そんじゃあ始めようか。言っておくけど僕は手加減されることが死ぬほど嫌いなんだ。だから本気でかかってきなよ」
飛鳥「わかったよ。本気でいくね」
雲雀「よ〜し、いっくよ〜!」
飛鳥・雲雀「いざ、舞い忍びます!」
陽斗「ゴールド・エクスペリエンス!」
飛鳥「す、スタンド!?」
G・E『無駄ァ!』
飛鳥「くっ」
雲雀「このー!」
陽斗「そりゃあ!」
雲雀「きゃあ!」
飛鳥「雲雀ちゃん!」
陽斗「人の心配をしてる場合かな?」
G・E『無駄無駄無駄ァー!』
ズバババババババババッ!
飛鳥「うぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
陽斗「はい、一人ノックアウト」
雲雀「飛鳥ちゃん!」
陽斗「次は君の番だよ」
雲雀(ど、どうしよう。こういうとき柳生ちゃんだったらどうするんだろう?)
陽斗「どうしたの?向かってこないんだったらこっちから近づくけどいいのかな?」
雲雀「こうなったら・・・秘伝忍法!」
悩んだ末に雲雀は巨大化し、陽斗を踏みつける攻撃を仕掛けた。
陽斗「・・・大きければいいもんじゃあないんだよねぇ」
G・E『無駄ァ!』
ゴールド・エクスペリエンスは雲雀の足に拳を打ち込んで生命を与え、感覚を麻痺させた。
陽斗「ゴールド・エクスペリエンスの能力だ」
雲雀「!?」
G・E『無駄ダァー!』
生命を与えられ感覚が暴走してしまった隙に雲雀の額へストレートパンチを1発打ち込んだ。
ズドンッ!
陽斗「鋭い痛みをゆっくりと味わいな!」
雲雀「ゴハッ!」
霧夜(スタンドそのものをここまで極めていたとは意外だな。だが妖魔と互角である今の二人を相手にここまでやりあうとは・・・抜け忍となった今でも成長し続けているようだな)
陽斗「・・・」
飛鳥「うぅぅぅ、強い」
雲雀「い、痛いよぉ〜」
陽斗「・・・二人とも手を抜いてたね?」
飛鳥・雲雀「!?」
陽斗「図星か。僕は味方相手でも手を抜く人は嫌いなんだ。やるからには本気できてよ!そんなんじゃあいつまで経ってもママっ子じゃあないか!」
雲雀「ひ、ひばりたちはママっ子なんかじゃないもん!」
陽斗「だったら本気でかかってこいって言ってんだよ」
飛鳥「・・・」
陽斗「飛鳥だっけ?君に一つ質問をする」
飛鳥「な、何?」
陽斗「もし君の仲間が自身の身を滅ぼす裏切りを行ったとき、どうする?」
飛鳥「・・・戻ってくるように説得してみる」
陽斗「・・・呆れた」
飛鳥「えぇ!?」
陽斗「裏社会はそんななまっちょろい選択がとんでもないの命取りになるんだよ。特に今のご時世は人の正義では国は動かない」
雲雀「そ、そんな・・・」
陽斗「僕が所属する組織にも3名がマフィアとの繋がりかある裏切り者だった事があった。僕はその3名を命乞いを無視して躊躇せず死に追いやった。なぜだ思う?」
雲雀「・・・う、裏切ったから?」
陽斗「そう、裏切ったからだ。忍も元は裏社会の住民だ。ギャングと同じく裏で生きる者なんだ。だから君たちにとってほんの一瞬に降りかかる躊躇や戸惑いは命取りになる」
飛鳥「そ、そんな・・・」
陽斗「僕が組織に入団して間もない頃、ボスは言っていたんだ。“中心となる人物が最初に右側のナプキンを取ったのなら皆が右側を手に取り、中心の人物が左側を取ったのなら皆が左側を手に取る。そうせざるを得なくなる・・・それが社会の連鎖だ“とそう発言した」
飛鳥「社会の連鎖・・・」
霧夜「陽斗、許してやれ。二人はいつもはこうであるが、いざというときは必ず頼りになる」
陽斗「・・・その発言に偽りはありませんね?」
霧夜「あぁ、これから“裏社会の過酷さ“を二人に教えるだけで良い。オレがお前へ言い渡す最後の願いだ」
陽斗「・・・わかりました。その願い引き受けましょう」
霧夜「ありがとう」
ホラード「お〜い、甥から車借りてきたぞ」
陽斗「おぉ、ちょうどいいところに来たね。それじゃあ車に乗ってすぐに目的地まで移動するとしよう。ホラード、よろしくね」
ホラード「ヘヘッ、任しとけ」
・秘立蛇女子学園
雅緋「こ、これは一体・・・」
忌夢「雅緋、入るぞ?」
雅緋「お、おい待ってくれ。まだ入らないでくれ!」
ガチャッ!」
忌夢「・・・な、何でこんなにも物が壊れたり散らかってたりしてるの?」
雅緋「わ、私にもわからん。朝起きたらこんなことになってた」
忌夢「嘘でしょ、朝起きたらだって!?」
雅緋「私が寝ている間に一体誰がこんなことをしたんだ?」
忌夢「・・・う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
雅緋「おい、どうしたんだ?何に対してそんな叫び声を上げているんだ?」
忌夢「雅緋、後ろ!」
雅緋「後ろ?」
忌夢に言われたとおりに後ろを振り返ると、異常な姿をした何かが立っていた。
雅緋「き、貴様何者だ!?」
???『・・・』
雅緋「何者だと聞いているのだ!」
???『・・・』
雅緋「答えろと言っているのだぁぁぁ!」
ズバッ!
何も答えない何かに攻撃するため、雅緋は異形の姿をした何かを刀で斬りつけた。
ジャキンッ!
雅緋「グハッ!」
異形な何かを斬りつけた瞬間に雅緋は、斬りつけたときの傷と同じ傷が自身の身体に負った。
雅緋「な、何なんだ?斬りつけた瞬間同じ傷を負っただと!?」
忌夢「あの、雅緋?」
雅緋「な、何だ?」
忌夢「資料室に保管されてる辞書で読んだことあるんだけど、これスタンドじゃない?それにスタンドが傷つくと本体も傷つくって書いてあった」
雅緋「ま、まさか・・・これは私のスタンドということか。私にスタンドが発現しているということなのか!」
忌夢「す、すごいよ。雅緋やったじゃないか!」
雅緋「・・・」
忌夢「ど、どうしたの?なんか疲れたような顔してるけど・・・」
雅緋「・・・くっ」
忌夢「わお、もうスタンドの解除をマスターしてるじゃん!もしかして精神エネルギーを消耗してしまったから疲れた?」
雅緋「あ、あぁ・・・そんなところだ」
忌夢「でもスタンドの解除も出来てるならスタンドももう一度出せそうだよね?」
雅緋「恐らく可能だ」
忌夢「なら名前をつけないとね」
雅緋「名前?」
忌夢「うん、スタンド使いは自身が操るスタンドに名前をつけるらしいよ」
雅緋「名前か・・・う〜ん・・・そうだ。それなら“ジョニー・B・グッド“だなんてのはどうだ?」
忌夢「ジョニー・B・グッドね〜。雅緋らしいネーミングだね」
雅緋「それ、本当にそう思ってるのか?」
・城跡
一方その頃、陽斗たちは掛け軸を奪ったターゲットがエリアに接近するまでの間を利用し昼食をとっていた。
飛鳥「あ〜む!ん〜・・・」
雲雀「ねぇ、こんなところで呑気に食べてる場合なのかな?」
ホラード「大丈夫だって。今2階でジョジョがちゃんと見張ってるからよ。仮に何かあった時はしっかりと知らせに来るさ。それによぉ、ジョジョ曰く、お前らの他に古い友人さんを一人呼んどいたんだってさ」
飛鳥「え、私たちの他にまだ来るの?」
ホラード「みたいだな」
雲雀「その人は誰なの?」
ホラード「さぁな。俺も実際に会ったことはねぇからわかんないや。でもスタンド使いであることは間違いないみたいだ」
飛鳥「そうなんだ」
ガタンッ!
ホラード「お、噂をすれば早速来たみたいだ」
ガチャッ!
日影「まったくボロいドアやな」
飛鳥「え、日影ちゃん!?」
日影「おぉ、あんたらもおったんか」
ホラード「へぇ〜、お前がジョジョが言ってた古い友人さんか?」
日影「せやでぇ。そんで陽斗はどこや?」
ホラード「2階でターゲットの監視中だ」
日影「わかった・・・」
雲雀「まさか日影ちゃんだったなんて・・・」
飛鳥「うん、びっくりしちゃったね。陽斗くん曰くって言ってたけど日影ちゃんはどんなスタンドを持ってるんだろう?」
ホラード「奇遇だな俺も同じこと考えてたぜ」
・城跡:第2階層
日影「陽斗、久しぶりやな」
陽斗「おぉ、来たね。2ヶ月ぶりだったかな?」
日影「経過数を数えるとそうやな。そんでわしを呼んだっちゅうことはわしが必要不可欠の重要な用事なんやろ?」
陽斗「そう、そのとおりだよ。それじゃあ順番づつ話していくね」
そして陽斗は日影に今回の内容を全て話した。
日影「へぇ〜、ようわかったわ。その掛け軸を奪い返すためにわしはその組織の連中を叩きのめしてしまえばえぇんやな?」
陽斗「そう、大正解」
日影「それならなるべく邪魔にならんようにお手伝いさせてもらうわ」
陽斗「ありがとね」
プップ〜ッ!
日影「あいつら・・・予定より早くに来たみたいやな」
陽斗「そうみたいだね。早く支度しないと」
・城跡
ホラード「そんでよぉ、イラードのヤツがその男に飛び入り参加みたいな感じで二人の集団リンチに加わったんだよなぁ」
飛鳥「えぇ、止めないの!?」
ホラード「俺らからすればあれが平常運転なんだぜ」
雲雀「えぇ〜」
ガチャッ!
陽斗「いつまで世間話なんてしてるの?奴らが来ちまったよ」
ホラード「おぉ、もう来やがったのか!?」
日影「はよ準備しぃや」
ホラード「わかったよ。オメェらも早くしろ」
飛鳥・雲雀「はい!」
陽斗「ホラード、車の状態は?」
ホラード「バッチリだ。ガソリンも満タンにしといたぜ」
日影「ほな早く出発しよか」
・どこかの平原
陽斗「よし、着いたよ。すぐに降りたらあそこの物陰に隠れて待機して」
飛鳥「わかった」
日影「わしはどうしたらいいんや?」
陽斗「日影は少し離れた岩陰で指示があるまで待ってて。時間になったら今持ってる携帯型の通信機で知らせるから」
日影「わかった。いつでも待ってるで」
雲雀「あ、来てるよ」
陽斗「よし、ホラード双眼鏡は?」
ホラード「ここにあるぜ」
陽斗「ありがとね。よし、早速見てみよう」
飛鳥(・・・陽斗くん、正義に対して否定的なことを言ってたのに雰囲気が全然そんな気がしないのはなんでなんだろう?まだ捨てきれずにいるのかもしれないあるいは否定的なあの言葉は嘘だったのかな?)
陽斗「あらら、掛け軸を盗んだ犯人は僕らが敵対してるマフィアの連中だったのか。戦車を用意してくるなんてかなり用意周到なんだね。予定通りに忍務を行うってのは難しいかもな〜」
ホラード「おいジョジョ、そんなに頭なんて出してたら見つかっちゃうんじゃあないか?」
陽斗「ホラード、ここまでの距離ならは戦車の弾なんて届かないよw」
ドンッ!ヒュ〜、ドッカァァァァン!
フラグ回収と言わんばかりに戦車が発泡し、陽斗たちの上空を通り過ぎて移動用の車に命中して粉々に砕け散った。
飛鳥・雲雀「(・o・;)」
ホラード「・・・バリバリ届いてんじゃねぇかバカ野郎!」
陽斗「アハハ、最新式のやつだったのかなw」
飛鳥「何呑気なこと言ってんの!?」
ホラード「あ〜、甥から借りてきた車だったのに・・・」
雲雀「く、車がなくなっちゃったけどこれからどうするの?」
陽斗「・・・待つ」
飛鳥「えぇ!?」
陽斗「あとは天に任せて待つとしよう」
雲雀「そんな・・・」
ホラード「でも“待つ“っていう選択でコイツがしくじったことなんてなかったな」
陽斗「うんうん、下手に動いたほうが危険すぎるしね」
・平野道
幹部「おい、ホントに敵が見えたのか?」
副長「確かに見えたぞ。頭だけ出して双眼鏡でこちらを覗いていた」
幹部「ホントかよぉ〜」
副長「なんだよ、俺の動体視力を疑ってんのかよ!」
幹部「いや、疑ってるわけじゃあねぇんだぜ」
下っ端「でも、この平野の最高気温は38℃も超えてますし、乗り物なじゃあ生き残れません」
副長「戦車の弾が命中したのも奴らの車らしきものだったからな。我らが撃退したと言っても過言ではない」
ズダダダダダダダダダンッ!
突然近くの岩陰から銃持ちの集団が現れ、部隊に攻撃を仕掛けてきた。
幹部「おい、攻撃を受けてるぞ。何をぼさっとしてるんだ早く迎え撃て!」
副長「手榴弾で手っ取り早く全滅させろ!」
ボンッ、ボカァァァァン!
・どこかの平原
飛鳥「あれ、なんか銃持ちが囲んでるけどあの人たちは?」
ホラード「いやそれこっちが聞きてぇよ」
雲雀「えぇ!?」
陽斗「どちらにせよ僕らからすれば天と助けってことだよ。今のうちに掛け軸を奪還しよう。そのついでに乗り物をぶんどるとしようか」
ホラード「なら俺は馬を頂戴するぜ!」
陽斗「馬はダメ」
ホラード「なんでだよ!」
陽斗「馬は必要ないって!振り落とされるオチしか見えてこないよ」
ホラード「何だよもぉ〜」
・近くの岩陰
日影「あ、陽斗から連絡きた。もしもし?」
陽斗『奴らがドンパチやってる隙に目的のものを奪還するよ。ここで君のスタンド能力の出番だ。被害はなるべく最小限に抑えてね』
日影「言われなくてもわかっとる。あんまり派手にやらんようにするわ」
陽斗『よし、じゃあ頼むよ。この任務が終了次第すぐに移動できるようにしてね。通信終了』
日影「・・・さて、いっちょやるか」
To be continue.