ごめん、私が得なだけなヘタリアの推しカプのフラアサ書くね…!!!!
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誰も構ってくれねぇし、仕事はクソ忙しいし。好きなやつには恋人がいるし。
こんなときは飲まねぇとやってらんねぇよな、そう思ってイギリスは行きつけのパブで飲んだくれていた。マスターもいつもの事なので、特に気にしていない。
さすがに飲みすぎたのか、頭が重くなってきて、眠くなってきて、机に突っ伏した。すると、後ろから肩を叩かれた。頭をあげる気にもならないので
「んー、誰だよ?」
とだけ返事をした。するとそいつは
「俺が話聞いたげよっか」
その男は俺の隣に座りそう言った。こんなやつの話を聞くなんて趣味悪いやつもいたものだ、と思ったが、喋れることは全部喋ってしまうか、と思い
「ほんとかー?優しいな」
何となくこの声どこかで聞いたことがあるような、ないような…でもそんなに気にとめなかった。
そうして俺は机に突っ伏したまま、顔も見てないこの男にあの男の鬱憤を晴らしてやろう、と思い話し始めた。
「…好きなやつがいるんだ。もう何百年も前からずっと好きで。でもそいつには恋人がいるんだ。」
アイツとはもうずっと前から腐れ縁で、そんな仲だから、好きだなんて言えるわけない。
俺らは国で、これから何百年、何千年も生きるわけで。それなのに今振られたら俺はやっていける気がしない。
こんな性格だし、あいつが俺を恋愛的に好きになるなんてこと絶対無い。だから、この気持ちはなかったことにしたいと、何度思ったことか。
でも、無かったことになんてできなかった。
なんか、話してたらムカついてきて、マスターにエール一杯とおかわりを頼んだ。でもその男が
「飲み過ぎだぞー、その辺にしとけ」
と、止めてきたので
「こっちは飲まねーとやってられねぇんだよ!やっぱあのクソ髭一発殴ってくるか」
そう言い、バッと顔を上げて立ち上がった。あのクソ髭、今頃恋人とデートか?寝とってやる…と思ったその時だった。
「ったく、お兄さんのご尊顔を酷くしないでくれる?」
その男は、まだ酔いが冷めやらなくて、立ち上がった瞬間よろめいた俺の肩を抱き、顔を覗き込んできた。
その男は、よく見知った顔で、聞いたことある声だと思ったのも、よく聞く声だったから。
ただの話し相手だと思ってたやつは、何百年も思い続けている、当の本人、フランスだったらしい。
そのことに今更気づき、血の気が冷めて、ついでに酔いも冷めた。
「あー、家帰るわ」
「まぁ、待てって」
振り払って帰ろうとしたけど、そんなことさせてくれるわけなくて。こちらはフランスと目を合わせられないでいるのに、相手は俺の顔をまじまじと覗き込んでくる。
「…こんなこと。伝えるはずじゃなかった」
「あっそ、でももう聞いちゃったから」
イギリスくんはお兄さんにそんなこと思っててくれたのか〜、いやぁ全然わからなかったな〜、とかほざきながらニヤニヤした顔でこっちを見てくる。一発蹴りでも入れようかと思ったけど、それはフランスの言葉で遮られた。
「まぁ、でも俺もイギリスと同じだし。何も問題ないよな」
「は…?でもお前恋人いるって 」
「はぁ〜?何年前の話よ?もうとっくの昔に振られました〜、他に好きな人いるでしょ、ってね」
酒に酔った勢いで、うっかり口を滑らしてしまったこと、数分前の俺は後悔していたが、口を滑らして正解だったらしい。
「っていうわけで、何百年も前から思ってたけど、俺と付き合ってくれない?」
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数日後、世界会議があった。イギリスとフランスは、いつもと同じようにくだらない事で言い合っていた。
「はぁ、まったくあの二人はぜんっぜん変わらないな…会議が進まん!!!」
ドイツが痺れを切らしたようで声を荒らげる。だが、ここ数日で二人は変わった。腐れ縁、好敵手と続いて、恋人、という関係が増えたのだ。
コメント
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もうほんとに好きですありがとうございます……😽︎💞フォロ失です!